たこたこ西日本ツアー2013夏(その8:長崎→諫早→小浜→雲仙)
ハラホロヒレ・・・こんばんは!「おーい、みんな生きてるかぁー?」きょぉーの東京練馬は37℃だって、どーりで日なたに5分いたダケで、アタマがゴンゴンしてきたモンだよなぁー。一方、風も吹き荒れていたので、風通しがよい日陰であればソレなりに耐えられたケドね。そんな天候の中でも「文京区のS」様、午前中の御来店と御試乗を有難うございました。前向きなる御検討の程を御願い申しあげますヨ(ちょっと商売:笑)。
・・・そんな過酷な状態の本日だからこそ、”現実逃避ネタ”でイッてみましょうね。
軍艦島を巡り終えて、いよいよ”帰路(?)”につく時間となりました。8月13日(火)の夕方であります。まぁー、ソレにいたしましても、今年の8月13日は長いね(笑)。
とりあえず、これから向かうは長崎県の小浜。「おぐ」さんが数日前のコメント欄で書かれた”京都の裏の方にある小浜”は、たぶん福井県の方。長崎県の小浜は2005年までは”南高来郡小浜町”であったのですが、当時流行の市町村合併により、雲仙市というのが出来て、小浜は”雲仙市小浜町”と云うコトになりました。
インター入口は、オランダ坂のすぐヨコあたりにあって、上っていくといきなり3キロも続く長いトンネルがあります。
思えば昨年の”たこちゃんズ旅”では徒歩でオランダ坂を上ったネタをやりましたね。その時も長崎市内から雲仙小浜を目指したんですが、基本コンセプトが”原則、一般道を走る”という過酷な(笑)モノであったため、やっぱオールした道でした。今回は時間的にタイトなので、思いっ切り高速道路を使って諫早まではイッてみようと云うコトにいたしました。
九州の高速自動車道はどこに行ってもガランとして空いています。大型トラックの群れも東名や名神のようには走っておらず、非力な軽自動車でも結構快適なツーリングが可能です。
結局、たいして頑張って走るコトもなく、周囲の風景を楽しみながらのほんわかドライブで諫早インターまでは一気に歩を進めるコトが出来ました。
まー、雲仙の中心地ってところは、長崎県人でもなかなか足を踏み入れないところであるらしいです。何しろ交通の便がよろしくない(と、いうか、無い:笑)。もう字面からして”雲”に仙人の”仙”ですからね、気分的には雲の上にある温泉なんだよな、きっと。
まっ、もちろん半分は冗談ですが、例えば、たこちゃんズが時に敢行する”青春18キップによる鈍行電車旅”ですと、JR諫早駅までは根性さえあればこのキップで来られますが、ソコから先は写真に映る島原鉄道に別料金払って乗り、愛野駅で下車、あとは愛野展望台から小浜までヒト山下りる感じでかなーり歩いて(「いつかはシャマル」さんや「Sm」さんならイケる:笑)ようやく小浜温泉街。小浜は雲仙玄関口の温泉リゾート街として知られているところです。ワタシは「いつかはシャマル」さんたちのように健脚ではありませんので、どっちにしても長崎か諫早からバスで行くコトになっちゃいますから、青春18の恩恵がほとんどなくなってしまいます。雲仙は、その小浜からさらに山登りですから、やっぱ遠いよなあ。そんなコトを考えながらコペ蔵を走らせると、見知った景色の小浜温泉街も眼前になりました。そこいら中から蒸気が噴出しているクラシカルな正しい温泉街です。
そして、ワタシの従兄弟一家が経営している「むつみの宿 和多屋」に転がり込みました。今回の日程ですと、夏のハイシーズン中のハイシーズン。ここ小浜の温泉街にも活気が満ち溢れており、お客さんはドコも満室。
ホントは旅の前に「りゅたろうスカイプ」でこんな相談をしていたのです。
「ホラ、前にブログに載っけてた小浜にあるオカモトさんの従兄弟さんの旅館、ソコに泊まろうよ。オレは行くよ、家族で泊まりに。そしたらソコで会えるじゃない。」と先生から有難い御提案を頂いていたのですが、事前に先生がわざわざ従兄弟のところに問い合わせしてくださったところ、このあたりの日程はすべて満室であったそうです。わざわざお問い合わせ頂いたのに申し訳ありませんでした(珍しく殊勝でしょ:笑)。
・・・で、そんな状態であると云うコトをりゅたろう先生のお話から聞いてはいたのですが、ソコはホレ、親戚ですから、「よろしく御願いしまーす!」でムリヤリ押しかけちゃいました。
そこで、通常の正規客様には供されない、自称”ふとん部屋(笑)”に泊まらせてもらうコトが叶いました。ホントにふとんが詰まってたらどーしよーとの杞憂はスッ飛び、せまいながらも普通に掃除の行き届いた和室です。テレビも三面鏡もちゃーんとある。さーて、温泉にでも浸かってくるとするかぁー。
今回も、ハイシーズンであるにも関わらずムリヤリ押しかけてしまいましたので、「メシくらいは、どこかで喰ってくるよー」と一応ヤンワリとは拒絶してはみたものの、「いやいや、何とか用意するけん。夕飯食べずに来てー」と従兄弟夫婦の有難い御言葉についつい甘えてしまい、今回初めて一般客用とほとんど同等の”自慢の夕食”を頂いてしまいました。小浜は目の前が橘湾で、まずは新鮮な魚が売り物。シメの鍋は牛鍋でボリュームたっぷり、大満足でしたヨ。
あー、風呂はヒノキの匂い香るよい温泉だったし、ウマいメシとビールにもありつくコトが出来た”たこちゃんズ”はスッカリ御機嫌さんです。
ホロ酔いの勢いを駆って、浴衣姿で雪駄履きの扮装(笑)をしたワタシは、温泉街をノタノタと練り歩きます。ああ、ワレながら”高橋克実”、”笑福亭鶴瓶”に引き続き、顔は似てねーケド格好が”水前寺清子(”いっぽんどっこの唄”歌唱時仕様:笑)”になっちゃってるよなぁー。斜めに掛けるバッグはいつも通り。
「ほっとふっと105」というスポットなんですが、コレは小浜温泉の熱量日本一(源泉温度が105℃・・・って、いきなり沸騰してるやんけ:笑)であるコトに因んで全長105メートルもある足湯を作っちゃったモノです。どーりで街中のいたるところからハチャメチャな温度の蒸気が湧いてるワケだよな。路肩排水路のフタが網になってるところからモクモクと水蒸気があがっていたので、ソレに戯れに足を乗せたら”ホロ酔い”がブッ飛ぶくらいに熱くてビックリしたモンです(あほ:笑)。半ヤケになった足を引き摺りながら、和多屋まで帰還。さあさ、ワルさしてないで、とっとと寝ましょ。
・・・明けて8月14日(水)の朝。ああ、ようやく日付が変わったヨ。長かったな、13日。爆睡してスッキリ!
朝食もオーセンティックな和食でウマい。普段、朝から三杯飯を食らうコトなど皆無の”たこちゃんズ”ですが、お櫃をカラにしてまいりました。従兄弟夫婦は朝から大車輪の忙しさで御客様の対応をしております。コチラも今日を入れて”残り二日”で千葉の我が家に到達しなければなりません。あまり長居はせずに玄関前で記念写真を撮って退散するコトといたしました。
墓所にもマイるんだけど、その行程もいつもながらマイる(笑)。見てください、コレを。何気に走ってますけど、ところどころガードレールレスになってる断崖であるコトがお分かりになると思います。ホラ、橘湾があんなに小さく見える。
数年前に初めてここを訪れた時は従兄弟のSUV車で連れてきてもらいましたが、幾度も切り返しをしつつのスイッチターンを繰り返し、しまいにゃバックで最終上りストレートをアガって行った時にはドギモを抜かれたモンです。こんな時には”軽”がいいですね、アタマから突っ込んで上っても、どうにかUターン出来るものな。「おじーちゃん、おばーちゃん、おじさん、おばさん、従兄弟のおにーちゃん、また来るからね。・・・きっとワタシたちを見守っていてください、ちょっと遠いケド。」
さあ、いよいよ今度は”雲仙”本体の温泉街を目指します。何で諫早に戻らないのかって?いやいやコレでも帰り方向の挙動なんですけどね。
ゆるやかなワインディングは涼しかったらオープンが最高ですが、この日も涼しくなかったんだコレが(泣笑)。雲仙天草国立公園は1934年に制定された日本最古の国立公園のひとつです。現在ですらなかなか到達し得ない場所なんですから、往時の困難はいかばかりかと思いますが、きっと登り詰めると、ソコは夢のパラダイスに見えたんでしょうね、ソレくらいにいいところ。
雲仙温泉街の中心部には有名な”地獄”があります。コドモの頃に訪れた時には、現地親戚の人々から「ジゴク行って遊んできなさいよ」なんてよく云われたモンですが、いきなり「ジゴクへ行け」って云われてもねぇー。
全国にはジゴクも色々ありますが、雲仙の地獄は乳白色でポコポコ湧いてるタイプ。それとキョーレツな硫黄の匂いが特徴で、町全体がこのガスに包まれています。ワタシにとっては郷愁を誘われる芳香なんですが、慣れない方々には「なんじゃ、コレ」だと思います。名物の「湯せんぺい」を製造直売する遠江屋(とおとうみや)本舗でソレを購入。ささ、次へとまいりましょう。今朝はジゴクにも寄ってるヒマは無いヨー・・・だいたい、帰るんでしたよね、今日からは(笑)。
それじゃー、また来週!一週間お付き合いくださいまして有難うございました。
2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。
このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。