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2013年9月

2013年9月30日 (月)

ランチアモンテカルロの下回りもこの際(笑)見てみよう

 おわー、なんかまた台風が来てるんですってね。今日はカラダが気圧の変化を感じるのか、朝からどーにもアチコチ重くて往生いたしましたが、季節の変わり目は毎度そんな感じなので、コレはうまく付き合っていくしかありません。と云うワケで、今日は本ネタからはちょっとハズれた”超小ネタ”でガマンしてください。

20130930012013093002 ・・・はい、現在絶賛販売中のランチアモンテカルロを本日はフィーチャーしてみました(皆さんの御試乗をお待ちしておりまーす:笑)。

 ああ、このマシンはミッドシップなので、重たいエンジン&ミッションデフが後車軸の直前に位置しておりますゆえにリフトアップの方向はいつものFR車とは逆となっておりまして、店舗のシャッター側にノーズが向いています。モンテカルロのフロントバンパー下部中央には大きなエアインテークのスリットがありますが、コレは決してダミーではありませんで、写真で御覧のようにノーズ先端部からエンジン前方までシッカリとした風の導入路が設けられており、キチンと機能しております。フロント周りでは細い細いコントロールアームやスタビライザーが頑張っておりますね。

20130930032013093004 ああ、たった今気が付きましたケド、カメラを保つ位置が違うせいで、それぞれの画像で、車輪が思いっきりトーインになってたりトーアウトに見えてたりいたしますが、あくまでレンズのイタズラですから、あんまり気にしないでください。

 あ、でも後輪には結構思いっきりネガキャン(ネガティブキャンバー)は実際に付いてますね。後のフェラーリミッドシップ車に先駆けて、ピニンファリーナがフロア下のエアロダイナミクスを考え始めた頃の作品なので、御覧の様に出来るだけフラットにしようと試みた形跡が感じられます。フロアそのものはもとより、エンジンオイルパンの底面や、リアロワアームの形状などにもそのあたりの”過渡期ならではの中途半端なコダワリ”が感じられて微笑ましいモノです。

 フィアット傘下に入ってからとは云え、ランチアブランドを付けただけあって、こうした普段見えないところにまでプチフェラーリ的な小ワザが効いているところがニクイ演出と云えましょう。後のランチア037ラリーの出現も、このモンテカルロにベース車としての確かさがあったからこそと云ってはイケませんか(笑)?

 それじゃー、また明日!・・・今日は写真が地味でしたね(笑)。

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月28日 (土)

キレイなクルマたちで目の保養をば・・・

 はい、こんばんは!ここのところ、東京練馬は一気に秋らしく涼しくなってまいりました。皆さんのお住まいの地域では如何でしょうか。天候に恵まれた本日も早朝から色々と作業に邁進してまいりました。ああ、昨日の当ブログにおける”ワタシの歯痛の件”では、コメンテーター様方より暖かい励ましの御言葉と、「いいからハヤく歯医者さんに行け(笑泣)」という御教導を賜りました。御心配をお掛けいたしまして申し訳ありません(が、当分イケそうにないんだけど:泣笑)。

20130928012013092802 今日の帰りがけにフト見ると、いつも見慣れている我がマイクロ・デポの雑然とした(と云うか、小キタナイ:泣笑)場内ではありましたが、あまりの美しさにツイ見とれてしまいましたので、急遽カメラを取り出して撮影したのが、こちらのランチアモンテカルロ(シリーズⅡ)とマセラティギブリⅡが織り重なっている風景。モンテカルロは斜め後ろから見るとホントにフォトジェニックな造形美を堪能出来ますね。コレを見ながら自分が20代の初めの頃に”フィアットX1-9”を足にしていた時代のコトをアレコレと思いだしました。当時カーグラのバックナンバーを読み漁ると、ランチア(ベータ)モンテカルロは本来”X1-9”の兄貴分と云う位置づけの”フィアットX1-20”として開発されたハズが、御家の種々の事情によりランチア化されてランチアブランドで売られる事になった経緯が書いてあり、ワタシも勝手ながらに「次はコレだな」とずいぶん思い入れを抱いていたマシンでありました。だけど、販売していた当時ですらも、このクルマは非常にレアでして(対米仕様の”スコーピオン”ならば安い並行モノが結構あったのですが・・・)、メッタにまともな売り物に出会えたコトはありませんでした。ソレのディーラー物が新車当時の佇まいをそのままに、こうして目の前でリフトアップされているのを見るのは、ワタシにとって眼福以外の何ものでもありません。

20130928032013092804 そして、マセラティギブリⅡ。まだ、マイクロ・デポを創業するちょっと前、東京外車ショーで初めてこのマシンを目にした時には、そのガンディーニ先生の天才的な造形(見たコトが無いカタチのクルマ)に凡人たるワタシは些か付いていけず、初代”カロッツェリア・ギア=ジウジアーロ”ギブリを念頭に置きながら「コレを”ギブリ”と呼ぶのは如何なモノか」なんて拒絶反応を示していたモノです。しかしながら、もうじき発売になると云う”マセラティギブリⅢ”は、4ドア化されるとのコトなんで、そうやって考えると、ギブリⅡもいまや完全にネオクラシックの仲間入りを果たした様に思います。

 両車に共通しているのは、「確かに旧いよ、だからナニか?」と云わんばかりの存在感ですよね。モンテカルロの隣に最新型のフェラーリカリフォルニアスパイダーや458イタリアが並んでも、オブジェとしてのパワーはモンテカルロに分がある様に思います。ギブリⅡにしてもまったくその通り。最新型のマセラティグランツーリズモとはまったくベクトルの違う造形美を湛えた2ドアクーペなので、コレはコレでOK!旧いとか新しいとかの概念を超える存在感を存分にアピールしております。

 モデルチェンジを繰り返すコトにより買い替えを誘発しようと試みる商売の在り方は、フォードやGMなどが”発明”した所詮はアメリカンな(失礼!)”使い捨て”カルチャーです。ヨーロッパ諸国のカーメーカーも含め、この悪弊に囚われてから幾星霜といった感じですが、本当にクルマと化石燃料エンジンを愛する者といたしましては、こういった使い捨ての文化とは積極的に決別しようとする御客様には大いなるシンパシーを感じつつ、全力でサポートしてまいりたいと思っております。旧車を足にするコトは決して”非エコ”ではありませんヨ。目先の損得勘定だけに囚われていては、”楽しいクルマ人生”は訪れないのだと、”彼ら”を見ていてつくづくと思った夜でした。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月27日 (金)

歯がトレた場合の実践的応急処置のハナシ

 あー、もう、ついさっきまで、クルマをアゲたり、さげたり、バラしたり、アッチャコッチャ持って行ったりと”秋の夜長”を楽しんで(笑泣)おりました。昨晩はいよいよ奥歯に入れていた差し歯があっけなくトレちゃって、いまやワタシの歯列はガタガタになっており、アウアウのハヒハヒ状態なので鎮痛剤を飲みつつ一日を過ごしましたが、歯の噛み合わせがおかしくなってるせいで、夜は眠りが浅いし、そこはかとなく肩は張るし、どうにも体調がピリっとしないのでありますヨ。

 それでも、早朝から”例のエンジンがストールするマセラティシャマル(新宿のAさま号)”を構ったり(無事に試運転も済みました。あとは継続車検を待つばかり。ホッ・・・:喜)、”例のミゼットⅡ(ふじみの市のUさま号)”のルームクリーニング&最終仕上げをしたり、”例のマセラティギブリⅡ(福岡のTさま号)”のデント作業(新車時からの助手席側ドア取っ手周りの歪みが如何にしても気になるための”専らワタシのこだわり”作業)のために一度組み上げていた内装トリムをもう一度はずして、ドアアウターノブと、ドアラッチ金具、前後のランチャンネルもはずして、ドアウインドーを抜き取りました。こうしてかなり難度の高いデント作業を昨日に引き続き施工してもらっているうちに、夕方にはマセラティスパイダーザガートに乗ってSさんが御来店、ランチアモンテカルロにも御試乗して頂いたりいたしました。その後、デント作業が済んだギブリⅡにドアウインドーその他諸々を元通りに組み付けて・・・。

 あー、そんなワケで気が付いたら夜になってたんですけど、一日の作業を終えてホッといたしますと、またまた「歯が痛ぇー(泣)」コトを思い出してしまうワケです(夜になると昼メシ後に飲んだ鎮痛剤の効果も薄れるからなのでしょうね)。

 昨日色々とネット徘徊して調べましたところ、抜けた差し歯の応急処置にアロンアルファなどの瞬間接着剤を用いると、本格的処置をする時に至って歯医者さんがヒジョーにコマるらしいので、とりあえずソレはやめておこうと云うコトになりました。いつも、歯医者さんで使われているセメントの匂いと味が市販のアロンアルファ(シアノアクリレート系接着剤)一派にそっくりだよなぁーと思っておりましたので、ワタシも今まで結構コレでいいんじゃないかと常々思っていたのですが、接着力が強すぎるのでダメなのだそうです(歯科用アロンアルファってのが、ちゃんとあるらしい)。強力過ぎる接着力のために差し歯の裏側に一旦附着した接着剤が除去し難いらしく、結局豪快に削るハメになってしまうらしいのです。さりとて今のワタシは歯医者さんに通うヒマも無さそうなので、なんとか他に代案は無いものかと検索を続けておりましたところ、「入れ歯安定剤」が有効で、ソレも無いならチューインガムでも可、と云うコトが分かりました。そこで今日の朝には「ポリグリップ(入れ歯安定剤です)買っておいてね」とたこヨメに頼んでおきましたが、帰宅すると「ゴメーン忘れてた」だって(泣)。ワタシがブーたれると、「今すぐ買ってくるから」と深夜まで営業している近所のドラッグストアまで自転車漕いで買いに行ってくれました。あー、とりあえず何とかコレで今晩グッスリ寝るコトが出来そうです。皆さんも、カラダの健康に大きく関わる”歯”、お大事になさってくださいね。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月26日 (木)

闘い済んで、日が暮れて・・・

 はい、こんばんは!今日も、昨日に引き続いての”激闘篇(笑泣)”をお送りします。

201309260120130926022013092603201309260420130926052013092606 ・・・どーして、マセラティ専門店のマイクロ・デポで、マセラティとはある意味対極にある存在の、小さな小さな軽商用車たるダイハツミゼットⅡをお買い求めになってくださる御客様(ああ・・・Uさま、いつも有難うございます:ペコリ)がいらっしゃるのでしょう。「何で?」と思ってる当ブログ読者の方々も大勢いらっしゃるコトでありましょう。

 答えは、当店が軽自動車にもマセラティにするのと同じ様に周到な作業を施してお納めするのを、お付き合いの長い常連さん方は御期待なさっているからです(ほっときゃ、そのうちヤルだろと:笑)。

 国産車でも軽商用車でも、経年すれば内外装の瑕疵部位には、アレコレと加修しなければなりませんし、その他各部にも色々と問題があるものです。

 このミゼットⅡも入庫時には色々と(特に見た目に)問題点がありました。クリア層が劣化し、どうしても塗装が必要な部位には周囲を分解しての塗装を施し、塗らずに済みそうな部分は可能な限りパテを入れぬ様、相当難度の高いものでもデント職人さん方にはいつも頑張って頂いております。リアゲートにあった無数の指で押した様な凹み、右ドアのかなり下の方にあった突いた様な凹み、右フロントフェンダーにあった、広範囲に細くチョップした様な凹み、こういった凹みの数々を、内張りトリムをはずしていきながら、デント作業により取り除いてまいります。途中でパラパラと雨にも降られましたが、どうにか完遂するコトが出来ました。デント屋さんには本日も感謝感謝です。

20130926072013092608 ・・・ワタシの方は、なぜか諸々の理由により、ダッシュボード降ろしの刑(笑)に処されておりました。

 諸々の理由とは、スピードメーターレンズの曇りを除去するために分解して磨かねばならず、メーターAssyを取り出すためがひとつ。鈑金塗装作業時に発生した研ぎ汁やコンパウンドの粉が室内の隅々に付着しているのを拭き掃除するためがふたつ目。試運転中にラジオの電源が時に落ちるので、そのトラブルシュートと解決が三つ目。諸々の理由とは別に、「”せっかくだから・ついでだから”の神様」がすぐに降臨してしまう(笑)ので、見えないところまでキレイにするわ、はずした樹脂部材は洗剤掛けて水洗いはするわ、と結局こうなってしまうワケです。

20130926092013092610 

 ・・・今日は午後になっても、スグにでも雨が降ってきそうな雲行きが続きましたが、どうにか日の暮れる頃までには内装を組み上げるコトも出来、走行試験まで済みました。

 コレで明日天気が良くなれば、一気に最終仕上げだな(喜)っと。リアゲートの凹みたちもキレイにとってもらえましたので、ミゼットⅡ君もすこぶる御機嫌さんの様子です。あー、やっぱ全体的にスッキリしてきたなぁー。

20130926112013092612 一方、昨日は「♪(寅さんの唄)フントーどりょくのかぁーいもなく、きょーぉーもナミダで日が落ち」た、マセラティシャマルのトラブルシュート。

 午前中には完遂させる予定でしたが、複合原因連鎖の”アミダくじ”を手繰りつつの作業は結局日没近くにまで及び、ついに考えうるすべての原因を叩ききりエンジン正常始動に成功した様です。でも油断は禁物。一旦エンジンを完全に冷やしてから、再度始動手順を行うまでは気が抜けません。明日こそはいい日になるといいなぁー。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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2013年9月25日 (水)

雨の日には立体駐車場(マセラティ専用:笑)?

 ほいほい、こんばんは。今日の東京練馬は一日中雨でしたが、秦野市のIさまマセラティクアトロポルテⅣの継続車検も無事に済み、続いては、福岡のTさまマセラティギブリⅡをリフトアップして下回りの最終チェックと細部の超絶仕上げ作業をば・・・。

20130925012013092502 たいへんお待たせしている福岡のTさまギブリⅡには、追加で御注文頂いたナビ一式の取り付けを済ませ、アルカンタラを張り替えた内装は一旦すべて組みつけられました。また、ボディの隅々まで入念に水垢・ヨゴレを除去し、こうしてオーラが出まくる様になりました。

 が、しかーし(泣)。ドア内張りトリムの再分解調整が必要と判断し、只今ソレをやってます。このように深くバラすとチェック項目が不可逆的に増えてまいりますので、じっくりと時間を掛けて作業をさせて頂いておりますが、ソレが達成出来るのも、こうしたオーナー様方の御理解があればこそです(ホントに当店顧客の皆さん、いつもお待たせして申し訳ありません)。

20130925032013092504 4本のホイールも二色塗り分けのオリジナル塗色を再現して修正塗装いたしました(コレまた時間が掛かりました、申し訳ございません)。

 ・・・てなところに、ほとんど同じ様な色目と雰囲気を持った黒メタのマセラティシャマル(新宿区のAさま号←ああ、「りゅたろう先生によろしく」と仰ってましたヨ:笑)が、あらかじめの予定通りにドナドナでやってまいりました。オモテは午後から雨が強くなってまいりましたので、ギブリⅡの作業を一旦中断してそのままの位置でリフトアップ、皆んなしてシャマルを押してどうにか場内に入場させました(Aさまも御苦労さまでした:笑)。期せずして重ねて並べた二台、こうして写真に撮ると同じ”黒メタでも”色調が違うのがお分かり頂けると思います。

 悲しいかなウチはボンビー所帯。このブログの読者様方はよくよく御存知の様に、雨が降るたびに、こんな調子で”マセラティ二段重ね”にせざるを得ないケースが多々あります。ウチの子たちはリフトアップされると、ホイールは裏まで完全に洗浄され、下回りの隅々まで丁寧にヨゴレを落として仕上げ抜かれます。また、新たに入場したクルマはその場で丁寧に外装の隅々までを拭き上げ、各部の瑕疵チェックをしてから実作業に臨みます。このようなケースを想定してと云うワケでもありませんが、大事な下段のクルマをヨゴさぬ配慮のひとつとは結果的になっています(あくまで副次的なモノだけど:笑)。

2013092505201309250620130925072013092508 このシャマル、エンジンが掛かるんだけどもすぐにストールしてしまうという症状を呈しております。ところが何度かエンジンを掛けるウチに症状が消えて何でもなくなっちゃいます。そして何でもない時にはすこぶる普通に調子よく回りますので、こういった出たり引っ込んだりする症状のトラブルシュートは困難を極めます(特にこの個体のエンジンを本格的にいじるのは今回が初めてなので素性やクセが分かってないし)。

 まずは燃圧を計り、フューエルポンプやストレーナー、フューエルプレッシャーレギュレーターに物理的な不都合が発生して無いかをルーティン通りにチェックです。実はワタシ、症状をフムフムと聞いていた段階では「どーせ、フューエルポンプでも詰まってるんぢゃないのぉー」なんてAさまに向かって”コイて(笑)”しまっていたのですが、どーも真の原因はソレでは無さそうです(恥→Aさまにペコリ:笑)。但し本調子でない状態で、幾度かエンジンをしばらく掛けていたからなのかも知れませんが、あちらこちらにカーボンスラッジが付着しておりましたので、ひとつひとつを洗浄してまいります。スパークプラグを交換するなど一旦すべての作業が済んでエンジン掛けたらすこぶる調子良い。もうコレで「(♪ロッキーがガッツポーズをしている時のアノBGM<ワタシがイメージしてるのは、リンク先の2:54くらいからの部分ね:笑→音出ます、注意!>)えいどりあーーーーーん!!」か?

 ・・・「あー、一回止めて、もう一度掛けてみてくれる?」→”キュルキュル、ズドーン!ブッポブッポブッポ、プス・・・「ダメだ、こりゃ」(♪ドリフ大爆笑のオチ用BGM:ぶっぱっぱ、ぶっぱっぱ、ぶっぱっぱぁー<このリンク先の最後のヤツです→音出ます、注意!>)”・・・あー、もう今日は終わんないや(泣笑)、コレ。

20130925092013092510 まーね、こんなにこんなに毎日おんなじ様なマセラティをいじっていても、ダメな時ゃやっぱダメ。

 くやし涙にくれた瞼を拭いながら(笑)フト横を見ればソコにもロッソシャマルが待っております(「ボクも構ってぇー」と:泣笑)。上を見上げりゃ、ギブリⅡも「ハヤくおろしてぇー」と云ってる様な気がする。焦る気持ちとはうらはらに今週も泥沼匍匐前進の日々が続いてしまいそうです。ムカシ「ひこうき班長(こちらもお待たせしております:ペコリ)」さんから頂いた「シャチョーさん、明けない夜はありません!必ず朝は来ます!!」との御言葉を胸に、栄光のガッツポーズを目指して明日の作戦を練る雨の夜です。・・・あー、クーペカンビオコルサを御待ちのMさま、牛タン&萩の月と云う”仙台名物堪能セット(笑)”を本日は有難うございました!

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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2013年9月24日 (火)

マセラティクーペカンビオコルサの下回りを見る

 「あうあう・・・うー、はぅわいらいよぉー(歯がイタいよぉー:笑泣)」・・・昨晩ディナー時にカレーの付け合せとして頂いた”生ニンジンのマリネ”、それがナマであるためにヒジョーに固く、既に左側下顎の奥歯を喪失している身といたしましては、右の奥歯のみを用いてにゃんにゃんと懸命に咀嚼しておりましたが、なんか噛み進めていくうち次第にズキズキとし始め、「カレーが歯グキにシミてるのかな?」と思いつつ完食はしたものの、右下顎の奥歯の根っこがとにかくイタいのでありました。風邪のせいもあるのかな?

 この上は、なんとかガマンして寝てやれ、と床に就いたものの、あー、もー、歯グキをラジオペンチではさんだ様な痛みになってきて、こりゃ到底ガマンならん。在庫のボルタレンを一錠飲んで、顔だの首筋だの頭蓋骨だのをトリガーポイントマッサージしまくって、もう一度歯を磨いて上下の歯列にマウスピースしたら、どうにかイタみも和らいで寝ることが出来ました。やっぱり奥歯は大事だよなぁー。皆さんくれぐれも歯は大切になさってくださいね。ワタシの場合、虫歯じゃないのにイタい(歯を食いしばるから神経が圧迫されるらしい)んで、マウスピースしておくくらいしか当面の対処法が無いようなんですけどね。

 ・・・といった状況の中、昨日のコメント欄をちょと見れば、「練馬のH」さんから、有難いネタ提供がありました。ホントーにすみませんね、いつも。して、頂いたネタ帳は勿体無いから明日以降にとっておきまして、本日御用意いたしましたのは「ぎょえー、本ネタぢゃん!(泣←なんで泣く?:笑)」

2013092401201309240220130924032013092404 今宵はマセラティクーペカンビオコルサを、”フロアを下から見上げてウダウダ解説するシリーズ”の俎上にのせてみようというワケであります。もちろん実際にはマナイタの上ではありませんで、ウチの工房のピット上に上げております。

 ああ、フロア下の写真、三枚で済んじゃった。左上が一番後ろ、その右画像が真ん中、左下画像がフロントのエンジン直下の図であります。右下はデファレンシャルギアボックス底部の写真です。

 写真では前後に伸びるエキゾーストパイプ(銅色の部分)に隠れて、プロペラシャフトを内蔵しエンジンとミッションケースを繋ぐトルクチューブがほとんど見えておりませんが、このマシンはフロントにエンジンのみを搭載し、リア側にトランスミッション&デファレンシャルギアボックスAssyを配置した”トランスアクスル”と云う駆動形態を採っているところに大きな特徴があります。ですから、一見ほとんど変わらぬ内外装を持つマセラティ3200GTとは、表面的な近似性とはうらはらに、駆動系の設計は根源的に違うと云う事がこの写真からも分かります。

201309240520130924062013092407201309240820130924102013092409_2 ああ、結構最近のクルマだけに足回りも相当美しいコトになってますね。

 上段左側が左前輪を後ろ側から覗いたところ、同様に上段右側は右前輪を後ろ側から覗いたところです。既に中期以降のビトルボ系マセラティでは長らくお馴染みであった”メカニカアッティバ”では無くなり、ステアリングラックから伸びたタイロッドは直接ナックルアームジョイントに結ばれています。

 画像手前に見えている”スタビライザー支持具”は相当低い位置にありますので、バンプ走行時には気を遣う必要があるのは相変わらずです。

 中段の二枚は後輪のそれぞれ左右を後ろから覗いた位置からの画像。

 アルミその他の特殊合金製パーツが随所に奢られて、見た目にもレーシーです。鋳物はロストワックスで抜いてるのかなぁー、どこをとっても非常に繊細な造形です。この個体ではブレンボのブレーキキャリパーに”ロッソ”色が択ばれておりました。下段の二枚は左右後輪をそれぞれ真裏から見たところです。

20130924112013092412 こちらは、エンジンの下に立って左右を覗くと見える”タコ足エキゾースト”部分です。エンジンの左右バンクから各4本、合計8本ですから、まさに”たこちゃん足”と同じです。

 このあたりの排気系取り回しも、3200GTとはまったく異なるモノです。3200GTではこの左右エキゾーストマニフォールドの最後の位置(実際にはもっと上方奥のぜんぜん見えない様な位置にあったのですが)にそれぞれターボチャージャーが配置されてましたもんね。エンジンのすぐうしろにミッションケースも無いので、ソレを逃げる必要もありません。よってほとんど垂直に”たこちゃんパイプ”たちが降りてきていると云うワケです。

20130924132013092414 そしてコレがフロア中央を縦貫するトルクチューブ。トランスアクスル方式の駆動系では、減速されていない回転数(クランクシャフトの回転数と等速)でプロペラシャフトが高速回転いたします。で、ありますゆえ、プロペラシャフトに真芯が出ていないと不快な振動が出るコトこの上ない。そこで、あらかじめエンジンとミッションを繋ぐ頑丈なトルクチューブ(それ自体もシャーシ剛性に寄与する)の中にプロペラシャフトを内蔵して仕込んでおくという手法(コレは、すこぶる高級な在り方であります。←フェラーリ275GTBの途中から365GTB4デイトナ・・・456GT、550などなど、フロントエンジンフェラーリの系譜ではポピュラーな設計で、コレをそのまま現代のマセラティに持ってきたと云う感じです)が生まれました。これはトルクチューブを製造するメーカーの手腕と技術力に掛かっている非常に重要な部材と云えましょう。

20130924152013092416 フロントの足回り、右側よりちょっと上を覗きますと、エンジンオイルフィルターが顔を出しております。フェラーリ製マセラティエンジンの潤滑はビトルボ系マセラティとは異なるドライサンプ方式。ですから今までのウエットサンプ車のエンジン底部にあった、あのフィンの付いた御馴染みのオイルパンはもはやドコにもありません。エンジン直下は、いまや二個のキャタライザーの住処となりました。まっ、3200GTベースで、よくもここまで造り替えたよね、流石にフェラーリ様。デザインしたジウジアーロもこれじゃビックリだぁー(笑)。

 それじゃー、また明日!・・・「あぅー、よういなっららイラくなっれきら(夜になったらイタくなってきた:泣笑)」皆さん、奥歯はお大事に。

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2013年9月23日 (月)

光が丘でクーと遊ぼ。

 あー、本日も世の中は三連休でありましたが、ワタシたち三兄弟は朝からダイハツミゼットⅡ(ふじみの市のUさま号)のドアスピーカー配線の取り回し改善作業や、キャビン部、カーゴ部両方の天井トリム張替作業などを行いつつ、連休中にもかかわらず、当店までわざわざお越しくださった相模原のMさまや文京区のSさま(御両人様、前向きな御検討をよろしくお願いいたします:笑)の御来店対応に明け暮れる一日ではありました。

 そんなワタシは、アパートに帰ってくると、ここ2、3日服用している風邪薬のせいもあるのか「ボー(アタマん中、真っ白:笑泣)」なので、一向にブログねたがヒネリ出せなくなっております。

 「ねー、なんかネタねー(無い)の?」「きょーねー、光が丘に”クー”が来てたから、コレでも書いたら?」「うー・・・なんかハナシがひろげにくいな、オレが見たワケでもないし(苦笑)」

 2013092301
2013092302・・・とは申しますモノの、”ワラをもすがる思い”と云うのは、まさにこの事。はい、”クー”さんはこちらですヨー。

 さすがに公式サイトがちゃんとありまして、戯れに覗いてみたら、意外にも結構遊べるぢゃん(笑)。

 ・・・あー、ここからは、急遽ウチの”たこヨメ”が本文書きますから、そこんとこヨロシク(笑)。ソレではイッてみましょー!はい、どうぞ。

 (ここから、ホントに”たこヨメ”が書きました)ではでは、せっかくのリクエストなので・・・いつものように愛車のすぱいだ~(ザガートじゃなくチャリの方)を駐輪場に留め、光が丘IMAの西友の入口を入ると、いきなりQooが私に深々とお辞儀をしてくれました。何だか頭が重いらしくとても丁寧・・・「ふふふ、かわい~い」で、思わずぱちり・・・これが事の次第です。お子様たちはQooとジャンケンをしてお菓子をもらってました。いいな~!!本来ならば参加したいところですが、年齢条件が・・・う~断念・・・三連休でごった返す中、ここだけはホッコリしてましたよ~。でもって私は、素直に食材を調達して帰路につきました。ちなみに今日のメニューはキーマカレーです。りゅたろうさま・・・まったくたこちゃんめ、ネタが切れて私まで動員するなんて、ね~・・・以上失礼しました。

 それじゃー、また明日!(ホントに今日はコレだけかよ:笑)

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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2013年9月21日 (土)

万に一つの誘惑

 おわー、ナニ?もー11時半、過ぎてんぢゃん!本日のタイムリミットまであと30分切ってる。もーね、だいたい今帰って来たんスから(笑泣)。世の中は三連休で、昼間にラジオの交通情報聞いてたら、ドコもカシコも”ずどどどどどどど渋滞”してたみたいで観光シーズンと墓参りが重なって、そりゃもー大騒ぎって感じの一日だったのでしょうね。ワタシゃ「Wさま(美味しいお土産を有難うございました!)」と夕方まで歓談して遊んでましたけど。・・・と云うワケで、風呂にも入らず、メシを喰いながら(また、こーいう時に限ってオカズが秋刀魚って、小骨とりとりブログ書き:笑泣)。

 閑話休題。

 昨日の「おぐ」さんのコメントにインスパイアされて、今日のネタは”懸賞”について。まあ、古今東西色々な懸賞ってのがありましたが、「おぐ」さんが仰るような「マヨネーズを買って、ミウラがアタる(笑)」なんて夢のある懸賞は公正取引委員会がしゃしゃり出てきてダメ出しされるのが、今の世の中に於いての現実なのであります。

 日本広告史上に燦然と輝く懸賞キャンペーンと云えば「トリスを飲んでハワイへ行こう!(音出ます、注意)」なんですが、昭和36年当時はまだ海外に自由に渡航出来ない時代だったので、ハワイ旅行の積立預金証書が賞品であったとの事で何とも大時代掛かっています。実際にハワイに行ったヒトは当選者の中でもほんの一握りであったらしいです(イカなかったヒトは当然別の用途に結局は使っちゃうワケです→フツーに貯金とか:笑)。このキャッチフレーズの素晴らしいところは、「トリスを買って」とせずに「トリスを飲んで」としたところにあるそうで、”買って”とすると、懸賞にハズれた場合に何となく”ソンした感”を顧客に抱かせてしまいますが、”飲んで”とすると、「まあ、ハズれたけど、トリス飲んでウマかったから、それはそれでいいや」とホロ酔い気分に紛らせてゴマかせると云うところがミソなのだそうです。

 一方、同じくらいの時期にロッテのガム買って応募すると一千万円当たると云うのもあって、なんぼなんでも20円の商品買って、賞金1000万円はスゴすぎるのではないか?なんて論議も生まれ、のちに公正取引委員会の規制が掛かってしまったらしい(懸賞とかクイズ番組の賞金上限100万円)です。きっと当時はオニの様にロッテガムを噛み続けた御仁もいらっしゃるコトでありましょう。

 さあ、皆さん!人生に於いて、諸々の思い出の懸賞、引き当てた懸賞、色々とあると思います。そんな御経験をコメント欄にお寄せください。当たらなかったモノほど、愛おしかったりするのもです。そのあたりの想いのタケをどうぞ!

 それじゃー、また来週!今週も一週間有難うございました。よい三連休を!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月20日 (金)

フクヤマ&ミウラ

 あー、ここのところ夜になると室内がムシてて、むしろ屋外の方が涼しいので、昨夜もお月見の後に、つい窓を開けっぱなしにして扇風機の風を直撃させつつ寝てたら、なんか風邪ひいたみたい(ぐじゅ:泣)です。ナンだか今日は十六夜の上に大安吉日だと云うのに(先週の金曜日は13日で仏滅だったけど:笑)、ヤル事なすことホントにカラ回りしてる気分。やはり体調がイマイチですと、何事もピリっとしないモノですね。つくづくと「健康第一、命は二の次」だなぁー(笑)。

 ところで、ウチのヨメ情報(ネタ切れの場合はコレに限る:笑)に拠りますと、「なんかねー、”キユーピーハーフ”のコマーシャルにフクヤマと一緒に”みうら”出てくるんだヨー、みうら。カッチョいいよぉー、みうら。」とか申しております。キユーピー3分クッキングを昼間に眺めてたらこのCMを放映していたらしいのです。ツカれて聞いているワタシは初めフクヤマって云うからついこの間までネタにしてたアッチ(福山自動車時計博物館)に、まさかカムシンのみならずミウラも入庫したのか?と、そのものスゴイ情景がCMになったのか?と訝りましたが、そんなワキャありません・・・で、早速”検索”、「えとえと、きゅーぴぃーはぁーふ、ミウラっ、と」・・・ああ、予測候補にもちゃんと出ますね(笑)。結構有名なコマーシャルなんだろな。

 で、観てみました。「おお、カッチョいい!!ホントにミウラだ。」福山雅治さんは、ミウラに乗ってるワケぢゃなく、なんかバゲットを石段の上でカッコつけながら(って云うか、ただ食ってるだけの図がすでにカッチョいいんだけれども:笑)黙々と食うばかり。パリの朝早くでしょうか、シャンゼリゼ通りを確かにワインレッドのランボルギーニミウラ(P400かP400S)が凱旋門目掛けて走り去っていきます。ワタシ、御存知の様に地上波民放をまったく見なくなって久しいので、普通にコレを3分クッキングの幕間に見られたヨメをチョット羨ましく思いました。ともあれ・・・・

 キユーピー公式サイト:キユーピー ハーフ「タルティーヌ」篇 (音出ます、注意)

 ユーチューブに、もっと長尺のモノがセットになってる動画も発見:キユーピー ハーフ「タルティーヌ」篇 30秒+60秒 (音出ます、注意)

 ・・・地上波民放テレビをよく見る皆さんには「ナニをいまさら」のネタですみませんね。ミウラの走るスローモーション映像も、パリの朝の情景もBGMのセレクトもフクヤマもみんな最高にカッチョいいんですが、元祖スーパーカー小僧としては、途中に3秒でイイから一瞬ミウラに吠えさせてやったら良かったんだけどなぁーっと思うワケです。ああ、でもね、CM演出上ミウラの音を入れなかったのはワザとだったんだとは素人のワタシにも分かります。そもそも食料品のコマーシャルですからね、ミウラのエキゾーストノートは市販車中当代随一のサウンドですから、コレを聞かせるとキユーピーハーフの存在感は限りなく0に近いモノになってしまうかも知れません(ムカシ、エリマキトカゲを流行らせたCMは?ウーパールーパーを流行らせたCMは?・・・どちらも当時一世を風靡したモノですが、何のCMだったか相当希薄だと思います。またCMそのものは大ヒットしたものの、実際の売り上げアップにはあんまり貢献しなかったそうです。)。

 ここで、ワンポイント”トリビア”。このマヨネーズなどで御馴染みの”キユーピー”なんですが、”キューピー”では無くて、”キユーピー(ユが大文字)”が正解です。ちなみに”キユーピー”と”ユ”を大文字にしてローマ字入力で打ち込んでみてください、スゴク打ち難いですヨ(ハヤイ人ほどそう思うと思う:笑)。マセラティと通常は表記するのに、車検証上の源氏名(国土交通省への届け出名)が”マセラテイ(イが大文字)”となるのにどこか似ています。御存知でしたか?どちらもそうなったのに大した理由は無いそうです(笑)。

 それじゃー、また明日!・・・嗚呼、今日も小ネタに逃げてしまった(泣笑)。

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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2013年9月19日 (木)

月に吠え・・・

 はい、こんばんは。本日も朝からスカッと晴れた東京練馬、夕方になったらコレが「ばびーん!!」と空に浮かんでました。思えば今日の夜は”十五夜”、中秋の名月を愛でる夜でありますね。日本に於ける「十五夜の晩に、ちゃんと満月」と云う状態は、今度は8年後とか9年後とかとにかくメッタに無いコトらしいのです、知らなかったケド。

20130919012013091902 ・・・まぁ、どんなに忙しくしていても、”年中行事”はドレも欠かさずに滞りなくこなすのを”社是(と云うか”家是”?笑)”としております”たこちゃん家”では、今晩これから”お月見散歩”でもしてみようかと思っております。

 月に向って吠えるのは、狼男とか萩原朔太郎(笑)と相場がキマっておりますが、うちのヨメが申しますには「月光浴って、なんか運気があがるらしいワヨ」「なんで?」「とにかくパワーをもらうんだよぉー、何か知らんけどミラクルが起こる。月に見放されたらオシマイよぉー。」との事。「・・・ううっ、月に代わって御仕置きしてやる(笑)。」・・・皆さんも、日々の御仕事や生活の中では、そのお立場に応じて何かとストレスも溜まっているコトでありましょう。今晩御仕事から御帰りになったら、スズ虫の声を聞きつつ、缶ビールでも片手に空を見上げ、ちょっとだけ近所をプラプラしてみては如何でしょう。何しろ運気が上がるらしいですからネ。そしてココロの中でちょっとダケ吠えてみては?浮世のよしなしごともスッキリするかも知れません。

 本日は超小ネタで失礼いたしました。それじゃー、また明日!

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2013年9月18日 (水)

情熱のロッソと重厚なブルーブラック

 はい、こんばんは!昨日に引き続き、本日も早朝より爽やかな秋晴れであった東京練馬ですが、そんな”秋のサワヤカドライブ”に相応しい(かぁ?:笑)二台の新入荷車をここで御紹介しておきましょう。そのようなワケで二台ともに、先ほど本篇ホームページの在庫車情報にもアップしておきましたヨ(そちらも御覧あれ)。ああ、「松戸のA」さん、早速の御電話を有難うございました・・・って、やっぱシャマルをハヤくお納めしないとね(ホントにお待たせしてすみません:ペコリ)。

2013091801_22013091802_22013091803_22013091804_22013091805_22013091806_22013091807_32013091808_3 まずは当ブログの旧くからのヘビーユーザーにはスッカリお馴染の”ランチアモンテカルロ(シリーズ2キャブ仕様)”です。

 このモンテカルロは大事に大事にしてくれるオーナーさんに32年もの長きに亘り代々恵まれて(コレもこのマシンの人生と云うか”車生”というモノなのでしょうね:笑)、御覧の通りの”国際的超絶コンディション”を維持し続けてきたと云う超絶奇跡の逸品です。

 ボディと内装、そして機関のリコンディショニングはウチ(マイクロ・デポ)が5年程前にプロデュースして二年掛かりで行われました。

 そのムカシ、今は亡き”S沢のオヤヂ”の工場で、一年掛かってレストアされたボディは元々の素体の良さも相まって抜群の仕上がり具合です。

 この手の年式の車においては、その洋邦を問わずに往々にして全身のサビ穴を豪快にパテで埋めた上、粗雑なパー吹きラッカー塗装で包めたダケのモノを称して”レストア済車”なんて謳われている個体が多いものですが、このモンテカルロに関しては大変申し訳ない物云いですが、そんなモノとは比べないでください。当時、内装も一旦すべてを分解して生地レベルでの洗浄作業を行った上で再組み立ていたしました。エンジンには腰下・腰上ともに完全な分解整備が施されております。本当に何処に持って行っても恥ずかしくない超絶至極のコンディションです。どなたか、この”黄金のバトン(笑)”を引き継いでくださる”ネオ・クラシコ野郎”がいらっしゃらないモノかと真剣に訴える今日この頃ではありますヨ。ディーノ246によく似た絶妙のハンドリング性能が、同等品質ディーノ246の1/6程度のコストで手に入ります(エンジンパワーはほとんど半分だけどな:笑)から、とってもお買い得。往年のピニンファリーナがデザインとコーチワーク(ボディ製造)の両方を担当しているのも、このマシンの絶対的価値に貢献しております。・・・と云うワケで、モンテカルロの真の価値が理解出来る真面目なお客さんのみ御試乗にいらしてください(「コレ、エアコンは付いて無いんですかぁー」系のお客さんは、頼むから勘弁してください:笑)。ソレに応えましては、コチラも大真面目にリフトアップして裏まで見せる”通常の店では有り得ない”御対応をいたします所存ですのでネ。

2013091809_52013091810_42013091811_32013091812_32013091813_32013091814_3 続いて御案内するのは、コレまた超絶のメルセデスベンツ560SEL(W126)です。

 オートマ完全リビルド後、いまだたったの2500キロしか走行しておりません。

 ワタシ、たまたま昨日の夜にこの間録画しておいた「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(1990年にタイムスリップするハナシ)」って映画を見ました。

 劇中、バブル期六本木の街角(森永LOVEの前:笑←分かるヒトだけ分かってください)になにげなくW124が佇んでいるのですが、そのシーンが出た瞬間に「あっ、コレ違う!」と巻き戻して静止画にしてみたら、やっぱ”少なくともW124後期型(車種特定出来ず)”でありまして、時代考証に問題発見(この件は上記リンク先のウィキにも書いてありますが、ワタシは自力で発見しましたからね、その後に出てくるタクシーがクラウンコンフォートであったコトも含めて:笑)!そのシーン(バブル期の六本木の街角)に最も相応しいクルマは”この型のW126、しかーもロングボディ”にキマってます。・・・と云うか、コレを貸すから撮り直せよ”ホイ○ョイプロ”よー(笑泣)。まっ、このクルマはダブルエアバッグ装備の91年最終型ですから、ホント云うと劇中設定から一年未来のクルマなんですけどね。外観は同じだから大丈夫。冗談はさておき、このクルマも超絶の逸品です。HDDインダッシュナビもバックモニターもウチで付けました。そのまま乗れる即納可能車です。クルマそのものがタイムマシーンの様です。コレに乗って1990年の良き時代に誘われては如何ですか?瞬時に元気になれるコト請け合い。全国の皆さん”デカいセカンドカー(笑)”としても御検討くださいね。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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2013年9月17日 (火)

マセラティクーペのホイール洗い

 はい、こんばんは!昨日は全国的に大荒れの天候でしたが、一転、台風一過の本日は爽やかな秋晴れの一日となりました。「朝から天気もいいし、ホイール洗いでもやるか!」とマセラティクーペカンビオコルサ(Mさま号)をリフトアップして、ホイールを降ろしました。「あ、ドッコイショっとくらぁー・・・ああ、相変わらずに重いよなぁー、コレ」

20130917012013091702 20130917032013091704・・・で、降ろしました、洗いました、ツヤ出しました・・・”完”って、チガウでしょ(笑)!

 上の方が前輪、下が後輪用のホイールです。あっ、見りゃわかりますって?

 で、それぞれ左側の方がオモテで、右画像がウラなんですが・・・あっ、ソレも見りゃわかりますですね、ハイ。

 ワタシ、このホイール4本すべての清掃作業を皮切りに、続けてクーペの下回り清掃作業の手伝いやってたら、左右の二の腕がアガらなくなっちゃった上に、本篇ホームページの在庫車情報もこっそり更新するために写真加工をずーっとヤリ続けた挙句の果て、「オニの様な分量でお馴染のキャプション」を四流コピーライターよろしくヒネりにヒネってきたので、今晩はもう、両肩がバリンバリン&脳みそ真っ白になってるんで、この上ブログも書くのかヨー(笑泣)といった心持ちなのであります。・・・ウラオモテ両面を斯くの如くに仕上げたら、ハブとの当たり面には噛みつき防止剤(画像中の茶色い部分)を塗布して完成です。裏側までツヤツヤしてるでしょ。

20130917052013091706 ・・・あっ、もうここから先はワタシ自身のための「備忘録」となってますんで、何となく目を通して頂ければ結構です(試験にも出しませんから:笑)。

 あー、このホイールは”BBS”製なんですね。なのにコノ重さは何?ちなみにコレはホイール裏側の拡大画像なんですが、”Maserati”筆記体ロゴもオシャレに鋳込まれておりますね、純正品の証です。BBSと云えばかつては超軽量の鍛造ホイールで有名でしたが、ドイツの御本家様が左前になっちゃって世界的に鋳造モノに走り(この現物には”Made in Italy”と鋳込まれてあった)、こんなに重量感のある(笑)ホイールを”マセラティ様のために”わざわざ造りやがったワケです。3200GTと云い、クーペと云い、鍛造ホイールを採用できなかったのはコストの問題でしかなかったんでしょうけど、走りの味わいに直結する部分なんで、ここはオプション扱いでは無くて、全2ドア車標準に拘って欲しかったなぁー。

20130917072013091708 もう、”40”とか”35”とかワタシにとっては「超超超ヘンペー」です。ここは”超超超イイ感じ(byモーニ○グ娘)”とコメント欄に書かれるのを未然に防いでおこう(笑)。

 ソレでもこの時期はまだ18インチでしたからね、今にして思えばコレもまだまだ普通に見えてきますから、慣れとはコワいものです。軽量の16インチ鍛造ホイールに50扁平くらいのもうちょっと細いタイヤを組みあわせれば、天下無敵にシャープなハンドリングになりそうなのになぁー。

2013091709_22013091710 その”スジの良さ”を検証するために、今度はクーペの下回りを仕上げつつ、アレコレと観察してまいろうと思っております。

 ソレにしても、見れば見るホドに自分で欲しいモノですね。独身者ならお若い方でも充分に楽しむコトが出来る(ワタシゃ25の時にアレコレブっ壊れてるカムシン買って足にしてましたモンで→今ではソレよりはるかに安く”フェラーリエンジン積んだマセラティの完全体”が買えちゃうんですからね)様に思うケド、こうなったらジジイの皆さんは「みんな買え(マイクロ・デポで:笑)」と思わずにはおれません。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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2013年9月16日 (月)

台風18号御見舞

 はい、こんばんは。マイクロ・デポは三連休の今日も”出勤日”でしたので、朝も早くから出掛けてまいりましたが、朝っぱらから、周囲がどーにも「ウーウーカンカン」と喧しいので、笹目通りに出てみると、営業車バンがひしゃげてて、消防車だのパトカーだのが大挙して集結、笹目通り下り線はアッと云う間に”ズドドドド渋滞”に。

 続いて、マセラティクーペカンビオコルサ(Mさん、本日は東北新幹線が動いてるウチに御到着でなによりでした。もうちょっと遅かったらヤバかったですね。ともあれ有難うございました!)の左右シートクリーニングでもしようと、ラジオの台風情報に耳を傾けながら、強風を避けるためにシャッター締め切って、場内に置いてあるその車中でアセかいて(ぜーんぶ締め切ってるとサスガにアセだく:泣笑)おりましたら、「笹目通りの土支田交差点で事故の一報が入りました」と交通情報が。

 のちに三男が見てきて曰く、「パチンコ屋の前で、ネーチャンの乗ってたクルマが反対車線にスッとんでて、6台くらいブっ突いてスゴイコトになってたよ」との由。当然笹目通りは上下線ともまたまた”オニずどどどど渋滞”に。

 ・・・とまあ、全国的に見れば比較的影響が軽微であった(雨は降ってたけど、それほどでも無かった)東京練馬のはずれではありましたが、ソレでも強風・突風の影響は大きなモノがありました。全国的には京都周辺を初めとして、結構水害も風害も、もっともっとスゴかった様子ですね。京都市内の「モンディアルt:Fさん」「3200GT:Tさん」御無事でいらっしゃるコトでしょうか。

 また、北関東でも今朝早くから突風の被害が出ているとN○Kニュースで聞いた「大間々のスパイダザガート:Kさん」とか、このブログ非常勤コメンテーター「とちぎ」さんなんかはお勤め先の敷地内で桜の樹の下敷きになった怪我人が出たとラジオ報道で聞きましたが、御自身や御家族は御無事でありましたでしょうか。

 その他、静岡県内(一松さん、磐田のFさん)とか山梨県内(忍野村のOさん)とか埼玉北部の「ひこうき班長」さんとか、皆さん大丈夫でありましたでしょうか。ワタシも心配しておりますので、これ見たら何か消息をコメントして頂ければと願っております。”天災は忘れた頃にやって来る”と申しますが、皆さんもユメユメ油断なさらぬ様、これからの本格的台風シーズンを控えて、もう一度周囲の点検やリスクマネージメントについて御考えになってみては如何でしょう。ワタシ自身もこれまで以上に身を引き締めてまいります。

 それじゃー、また明日!

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2013年9月14日 (土)

マセラティクーペカンビオコルサ、新入荷!

 はい、こんばんは!あー、本日はヒジョーにヒトの出入りがハゲしい一日ではありました。そのような中、マセラティ430最終型をお納めした「磐田のF」さまは「した道(R246)で帰ろっかなぁー」なんて明るく仰っておりましたが、三連休で全国的にドコも渋滞してそうだから一体到着は何時頃になるのか(笑)なぁー。・・・と思いつつザンギョーしてたら御本人から御電話が掛かってきて、環状8号線も、東名も、やっぱサンレンキューとジコジューで、ずーっと”ズドド渋滞”だったとのコト。でも、オニ渋滞にもメゲずに、(御本人はおツカれだと思うケド:笑)とりあえず430の方は元気そうなので、ヨカッタ、ヨカッタ(喜)。

 「川越のD」さま(今日もお土産をわざわざ有難うございました!)は、先日クアトロポルテ(ガンディーニ)のパーキングブレーキレバーノブが”ロケット発射(笑泣←ビトルボ系マセラティにはよくある)”してしまったので、パーキングブレーキレバーの総取替えのため御来店。作業完了をお待ち頂いている間に、今度のお住まいは御部屋の中からガレージが覗ける造りなのだと伺って、コレは羨ましい限り。ついでに、ワタシ同様「元合唱部野郎(笑)」であったコトも、ずいぶん長くお付き合いしてきたのに初めて知った上、「今度一緒にカラオケ行って、思いっきり懐かしのアニソン&特ソンを歌いまくりましょう!」と嬉しいお誘いまで受けました(ホントに行くぞ、オレは:笑)。

201309140120130914022013091403201309140420130914052013091406 ・・・で、夕方。ハイ!入りましたヨ、マセラティクーペカンビオコルサが。

 外装はソリッドの白であるビアンコエルドラド、内装はアヴォリオ革。華麗な組み合わせですね。

 このマシンは東北方面にまいります(Mさま、本日はおツカれのところ、夜分に有難うございました。明後日の御来店をお待ち申し上げておりますヨ)。

 なにかここのところ、マイクロ・デポには(珍しく→だいたいウチは世間から”ビトルボマセラティ屋”だと誤解されてるからな:笑泣)フェラーリエンジン系のマセラティの入荷が続いておりますが、こうして遠方にお住まいのお客様からのオファーに次々お応えするコトが出来て嬉しい限りであります。こんな予約オファー販売を気軽にお申し付け頂けるのも当店の敷居の低さゆえ(笑)なんだけどな。

 さて、このマセラティクーペカンビオコルサ、カッチョいいなぁー!こんなのがオレもそろそろ欲しいヨなぁ(なにせボンビーなモンで:泣笑)。夕方、車輌の現況確認のために近所の光が丘公園を一周してまいりましたが、とても感じがいい。・・・マセラティは「夢のまた夢」なんかじゃありませんヨ。マイクロ・デポが現実の世界にきっと引き寄せて御覧に入れますので、当ブログ読者の皆さんも御相談くださいね。

 それじゃー、また来週!皆さん、一週間有難うございました。三連休をお楽しみください。 

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2013年9月13日 (金)

なんでも、バランス感覚が大事

 あー、こんばんは。昨日までの怒涛の旅行記更新も済み、いまやワタシ(たこちゃん)はまったくの「ほーしんじょーたい」になってるんダロと思っているそこのアナタ、「正解!(笑泣)」。

 ともあれ、アレは読者の方々にとってはメーワクですよね。毎日付き合わされて読む方だって大変だと思いますヨ、さすがに。

 ところで、ここのところ「どーしてそーゆーコトをするのかなぁー」といった有名人のゴシップが色々と取りざたされているようですね。本日は13日の金曜日である上に仏滅ときたもんだ(笑泣)。

 ・・・若くして大成功をおさめた歌手の娘を持つ、往年の大ヒット演歌歌手の謎めいた末路。

 ・・・とある超有名な老コメディアンの、孫ほどもトシの離れた再婚相手の行状がどーのこーのとか。

 ・・・超有名司会者のテレビ局員のムスコが人のカードかっぱらって、お金おろそうとしてお縄になったり。

 ・・・往年の有名女子五輪選手が、またまたまたまたまたまた覚せい剤で・・・とか。

 「分かっちゃいるケドやめられない(若しくはやってしまう)」というのは、ヒトのサガなのかもしれませんが、なにかどうも常軌を逸しています。

 ”極端な成功”とか”シアワセ一人占め”って、色々な内的外的要因によって、結局永続性の無いモノになってしまうんだなぁーと、ここのところ、つくづくと思います。決してヒガミでは無くて、ね。

 ”まあまあプラスアルファ”でいいじゃありませんか。匍匐での前進でも後退するよりはマシ。日々の仕事や使命、普通の生活の中にこそ小さなシアワセが潜んでいるコトを信じたいと思います。「ちょっとは太くしたいと思いつつ(笑)、こうなったら細く長ーーーーーーーく生きてやるゾ」と願うワタシの目下の目標は”普通”。コレとてなかなか到達しないんだからね!

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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2013年9月12日 (木)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その18:福山→千葉 一気呵成に820キロ!:完結篇)

 ほーっ、こんばんは!今日は久しぶりにアセをかく気候でしたが、暑いとは申しましても、さすがにホントの盛夏時ほどの勢いはありません。久しぶりに暑さを感じたのか、東京練馬では朝から遅れて来たセミさんたちが散発的に鳴き始めておりました(おせーよ!:泣)。もう、考えてみれば9月も半ば(はえーよ!:笑)ですね。暦の上ではとっくに秋ですが、そろそろ名実ともに残暑もファイナルに近づいているようです。

2013091125201309112620130911272013091128 さぁー、こちらのブログ、夏の旅行記の方もようやく本日がファイナルとなりました。

 今回の旅行記は日々のツカれに負けたワタシが、ついつい”小出し”にしてしまい、完結までにほとんどひと月が掛かったモンで、行った本人(書いてる本人:笑)も「コレってナンだっけ?」と今さら写真を見ても忘れちゃってる始末。あー、本日も8月15日(木)のAM9:45くらいのハナシからはじまりますヨ。

 ・・・で、まだ居るワケだ、福山自動車時計博物館に。一刻もハヤく帰路につこうとは思うものの、せっかくだからと展示車の一台一台をしっかり見ていこうとすると、とてもとても50分程度ではねぇー。博物館の玄関前には「極地用車」群がサビくれた状態で置いてあり、コレが看板代わりになって、異彩(ヘンなビーム:笑)を放っております。こういった日本の近過去史に関わる重要車輌群をダレも引き取って保存しようと云う動きが無かったコト自体がオカシイのですが、ここの館長さんがこうして引き受けてくださいました。

2013091129201309113020130911312013091132 ふぅー、なんとか正味50分ですべてをひと通り回るコトが出来ました。

 こうして朝一番から”カオスってる(笑)”と結構ツカれますなぁー。だけど、今日の勝負、本当はこれからであります。あっ、云っときますケドね、このあとはハッキリ云って面白くないですヨ(泣笑)。

 AM9:53、オドメーター40,800Kmから本日の最終ミッションを開始いたします。

 目指すは千葉の”たこちゃんズ家(ワタシの自宅)”、この段階でアタマの中でのザックリした計算では、東京東名用賀まで750キロ、千葉大網白里まで830キロと目算を立てておりました。「アベレージ時速70キロでも12時間ってとこかぁー。遠ーいなー、やっぱ!」

2013091133_22013091134_2 まぁ、四の五の云ってても、千葉は目の前にはやってまいりませんので、とにかく走り始めました。

 「♪しぃあわっせわぁー、ぁあるいてこない、だぁーからあるいていくんだネっ」っと。

 とりあえず、前回の夏の旅とは違い、今回の夏旅では「出来るだけ高速自動車道を使って日程のタイトさを補う」といったテーマを掲げておりましたので、この先高速上のイレギュラーな渋滞さえ無ければ、本日中になんとか帰宅できるんだけどなぁーと算段しておりました。いざ、参らん!

20130911352013091136 ・・・まーねぇー、これまでの”たこちゃんズ車旅”に於いて、帰路一日での最長不倒距離は岡山県倉敷市内からのほぼ750キロといったところでした。

 今日の場合はプラス80キロの上積みと云う感じになるんですが、この80キロって「なんだ、楽勝ダヨ!」と皆さん思うでしょ?確かにアベレージ80Km/hで走ればたったの一時間なんですが、アベレージが30Km/hを切る様な状態になりますと、相当コタえる距離となります。今のところ中国地方圏では順調さを保っておりますので、ヨカッタヨカッタ。

2013091137201309113820130911392013091140 今日の出発地であった福山は御存知の様に、広島県内では一番東側、岡山県に近いところでした。

 今までの感触から考えますと、大概岡山県内は何事も無くスルー出来るのですが、兵庫県(とにかくデカイ:笑泣)に入って”神戸圏”に向かおうとするあたりからは、大概何らかの理由により断続的な渋滞に見舞われたモノです。

 ところで今回の復路では、有難いコトにココでは何の問題も無く、気がついたら「あー、甲子園だぁー」で、もチョット走ったら「あー、太陽の塔が見えるぅー」で中国自動車道の始点”中国吹田”まで到達したコトを知るに及びました。大体よくよく考えたら、大阪なんてぜーんぜん千葉からは近くないワケなんですが、ここまで戻ってまいりますと、気分はホームグラウンドと云う感じになりますから不思議なモノです。

201309114120130911422013091143201309114420130911462013091145 さぁさぁ、この勢いを持続して”中京圏”を目指しましょう!・・・しかしながらVICS渋滞情報は無情にもこの先の名神では渋滞が断続的にある旨を知らせてまいりました。

 うー、昼飯はちょっと遅くなっても、今の内に距離を稼ぎに稼ぎ、ランチは中京圏を過ぎてからにしようと思っていたのですが、その目論見は(やっぱり)見事にハズれてしまいました。

 京都府に入ってからがいつも鬼門なんだよなー。とにかく琵琶湖をどーにかして上からか下からか越えなくてはなりません。いっそのこと「こんなモノ埋めてしまえ(笑)」といつも思うんですが、実際の琵琶湖は結構周辺の風景が好きだったりもするんで、ダレか「なんかまっすぐに橋掛けて(願笑)」頼むから。

 ともあれ、その先の渋滞は結構キツそうなんで、とりあえずハラごしらえをするために琵琶湖目前の桂川PAに入るコトといたしました。ホントはその先の大津SAは琵琶湖を眺めながらの食事も出来るんでそっちがヨカッタんですが、絶対混んでるとみた(ソレはその後正解であったコトを知る:笑)。なんで京都桂川で”くまモン”なのかと云う混乱はさておき、表面を炙った”サバずし”は絶品のウマさでした(ああ、ここで酒が呑めないのがツラかった!)。コペ蔵に戻ってナビを見ると相変わらずに渋滞でマッカッカだなぁー。名古屋はまだまだ遠い彼方だわ。

20130911472013091148201309114920130911502013091151201309115220130912012013091202・・・なーんて書いたあとにすぐ前言撤回、「名古屋行くのヤーメた!」

 名神もこのあたりになってくるとそろそろ東名(上り)の情報がチラホラと入ってくるのですが、どーもいつもの連休渋滞で御馴染みのお決まりの場所が、すでに数箇所長ーい渋滞となっている模様。ここ名神でもこうしてすでに渋滞喰らってますからね、この先は如何にしても渋滞を回避しつつ帰りたいもの。

 そんなコトをボンヤリ考えながら走ってたら・・・「うおー!シティ(初代)カブリオレぢゃん!!」まぁ、キレイだコト。このあたりのクルマでも今やほとんど30年落ちですからね、昭和も我が青春も如何に遠くになってしまったコトか(トホホ)。

 で、結局東名方面には行かずに小牧に行って、そこから”中央道”に入るという、奇策(笑)に走りました。コレがうまくいけばいいんだけどなぁー。事前にPAで情報を精査いたしましたところでは、この先にはシリアスな渋滞は無さそうだし。

 だけど、中央道がド渋滞になっちゃった場合には、いよいよドコにも逃げ場は無い様なイメージも根強くワタシの中にありましたので、コレは蛮勇を奮い起こしての決断とも云えましょう。

20130912032013091204 ・・・あー、ところが、ところがですね、走り進めるウチにこの先長野県内には散発的な渋滞ポイントがあるコトが判明(結局大泣)。

 このあたりで降りちゃうと、ほとんど山ん中の様な気がいたしますが、過日のコメント欄での「おぐ」さんの御意見同様に、如何にしても(たとえ遠回りでも、結局時間が掛かったとしても)渋滞はキライと云う難儀な性質を備えた”たこちゃんズ”はあえてイバラの道を歩まんと欲して勇躍高速を降りるのでありました。

20130912052013091206 あ、やっぱり。長野のド田舎地帯やんけ。だいたい国道ぢゃないヨ、県道だし。なんかいきなり山の中に目隠しされて放り出された気分。

 しばらくナビを眺めていると、中央道は次第に遠くに離れていってしまいました。ちなみにココはいったいドコだったんでしょうか、今となってみれば、ワタシ皆目憶えてないのであります(笑)。・・・「あー、”しめじ”だぁー、ウマそーだなぁー」やっぱキノコ農家のお家だったのかしらね。

2013091207201309120820130912092013091210 まー、お山ん中の、しかも夏の天気ですから、気まぐれ極まるんでコマってしまいます。

 まっすぐな道を走っていると、やおら前方に滝が現れ、突如としてドシャ降りと化したりする様な感じです。

 ソレがまたある地点を境にしてケロっとハレたりいたします。「まー、夕日がキレイだコト!」って、どーして東へ東へと向かって走ってるつもりのワタシの眼前に夕焼け空が見えているのでしょう。「♪にしからのぼったおひさまがっ、ひぃがしぃーーーにしぃーずぅーむぅー(あっ、たいへーん!)、あコレでいいのだー、コレでいいのだー」・・・ダレか止めて(笑)。うう、時空が歪んで本当のバカボンワールドに紛れ込んでしまったんだろうか。もうじき午後6時になろうかと云うのに、高速道路渋滞をカットしたその先のインターはまだまだ遠いな。

2013091211201309121220130912132013091214 どーも、高速上のイレギュラーな渋滞の原因は、当日予定されていた諏訪湖の花火大会に向かう人々の群れにあった模様(後に皆さんからのコメントで知りました)です。

 どうりで高台から湖を望める場所には浴衣を着た様な人々(コーナーリング中ですごくボケてますが、上右の写真のところ)が大勢いらっしゃり、ソレを見た車中のワタシたちも「なんかイベントやってるっぽいね」なんてハナシはしておりましたが。

 あ?花火大会?中止だよ、中止!だって諏訪に着いたら、いよいよ大雨降ってるんだモン(泣笑)。ともあれ諏訪インターからようやく中央道に復帰、今度こそトントン拍子に帰れるといいなぁー。

2013091215201309121620130912172013091218 その後も天候はピリっとせずに夏山の気まぐれさん。

 何気なく用足し(とおツカれ:泣笑)のためにパーキングエリアに入ったら”八ヶ岳”とあるんでビックリ。コレってあの有名な日本アルプスを望むという八ヶ岳ですよね。天気が良くて今が昼間なら周囲の眺望が絶景だったかも知れませんのに、コレは惜しい!中央道は普段メッタに走らないんでひとつひとつに驚きと感慨があります。

 さらに先を急がねばなりませんが、ようやく長野県内を抜けて、山梨県に突入したところで、もうお休みしたい気分に。ここ双葉SAはさっきの八ヶ岳PAの隣であります。「うー、もうツカれたよー。とりあえずデナーいってみよー、でなー。」・・・で、本日のディナーは富士山カレーとなりました。このカレー皿、ドコに売ってるんだろ。

20130912192013091220 ・・・その後は、とにかく何しろ脇目も振らずに走り続けました。

 中央道を走りきり、首都高4号新宿線、環状線、7号小松川線、京葉道路、千葉東金道路と一気にたこちゃんズ家へと帰ってまいりました。時刻を見れば、「おおっ、驚きの午後10時ちょっと」思ったよりもハヤかったなぁー(安堵&喜)。コペ蔵もゴクローさん。

 まー、こうして辿ってみれば今回のたこちゃんズ旅も文字通りの”ぐらんどつーりんぐ”と相成りました・・・。

38,825Km 練馬区土支田のたこちゃんズアパート

(176Km)

39,001Km 静岡市内

(787Km)

39,788Km 愛媛八幡浜フェリー乗り場(&別府港フェリー乗り場)

(14Km)

39,802Km 大分市内

(239Km)

40,041Km 佐世保市内(往路:1,216Km フェリー乗船区間距離除く)

(133Km)

40,174Km 長崎市内

(52Km)

40,226Km 雲仙小浜市街

(62Km)

40,288Km 島原外港フェリー乗り場(&熊本港フェリー乗り場)

(512Km)

40,800Km 福山市内

(827Km)

41,627Km 千葉の自宅到着(復路:1,586Km フェリー乗船区間距離除く)

(総走行距離:2,802Km)

 長かったこのシリーズ全18話もコレで完結です。明日からはまた”ネタ切れ”と闘います(笑)。

 それじゃー、また明日!お休みなさーい。

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月11日 (水)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その17:福山自動車時計博物館の屋外展示)

 はい、こんばんは。だいぶん涼しくなった本日も、蚊さんにタップリのエサを吸わせて差し上げるのと引き換えに、すこぶる仕事の捗る気候であったので、ワタシの気分といたしましては「五勝一敗」と云う感じかな。久しぶりに匍匐ながら大前進した心持ちを味わいましたヨ(笑)。

2013091101201309110220130911032013091104 ところで、当ブログの方ではいまだに超匍匐状態が続いております。

 毎日読んでくださっている方々も「いーかげんにおわんねーかなー」とお思いではありましょうが、あと少しのシンボーですから何とか着いてきて頂きたいと願うばかりであります。

 昨日に引き続き8月15日(水)のAM9:30あたりの福山自動車時計博物館での行状をお届けしてまいろうと思っております。

 屋内展示車で、ワタシがここで御紹介しておこうと思っていたモノの落穂拾い・・・初代トヨタパブリカ(マイナーチェンジ後期型)、初代マツダキャロル、そしてスバル360であります。ドレをとりましても”良い意味での善人ヅラ”をした、旧き良き時代の小さな名車群でありますね。こういった心温まるデザインテイストを志向するカーデザイナーさん方が世界的に増えてくれると嬉しいのですが(市場の要求がトンガッタ方向に行っちゃってるんで、コレも仕方が無いと云えます。やはり人心の荒廃なんでしょうか・・・)。さぁ、そろそろ時間も押してきたので、オモテを見学いたしましょ。

20130911052013091106 はい、こちらが屋外の展示(?)スペース、と、云うか駐車場のようなバックヤード(オモテにあるケド)のような場所でありますよ。

 ちょっと離れて見ていても、”ヤツらが”ヘンな光線を発しているのが分かります。とにかく博物館の対面といい、隣接した建物といい、ドコもかしこもヘンなビームを出してる連中が充満しているといった感じです。その並べ方にほとんど法則性とか統一感が無いと云うのもカオス感をより一層引き立てるのに一役かっていますね。普通にこの通りをオートバイで走っていたヒトが思わず通り過ぎてから「んッ?」てな感じで戻ってきたと思ったら、携帯取り出して撮影を開始する現場を目撃いたしました、そのくらいにスゴクへん。

20130911072013091108 ・・・で、またスバルだよ(笑)。オモテにある二台も車齢ほぼ50年と云うコトを考えれば、結構まあまあ以上に程度良好だよな。

 向かって右側に置いてある方がちょっと変わり種のスバル360でして、後部がバンタイプになっている”カスタム”という商用車登録仕様のものです。ちょっと違うケド、”ミニ・カントリーマン”みたいなモンかな。このカスタムは当時もあんまり売れていなかったんで(普通、サンバー買うモンな)、残存台数は極めて少なく、特にこうしてオリジナル塗色を保った個体は非常に貴重だと思います(とは云うモノの、グーグルの画像検索かけたらオニの様に出てくるからコマった:笑)。

20130911092013091110 あー、スバル360のうしろにあるモノスゴ年代物のトラックはいすゞのボンネット型ですね。

 なんかコドモの頃に遭遇したら毎晩の夢に出てきそう(笑)な趣きです。んと、んとねぇー・・・あー、長きに亘って造られ続けた”いすゞTX系”の中でも極々初期のモノだと思いますです、ハイ。一方、右側の赤い方は消防車にキマっておりますが、”ニッサンジュニア”ってのだったと思います。当時のダットサントラックをそのまま一回り大きくしたようなヤツですね。

20130911112013091112 あー、コイツはいっけんしたところでは戦前のBMWに見えるんだけど、なんとなく雰囲気が違うよな・・・あー、フォード(英国)ポピュラー103Eと申します。

 何しろこういった中途半端な欧州ファミリカーの手合いはワタシが一番知識を持たない領域のモノのひとつなんで、詳しく語るコトが出来ずにどーもすみません(たこちゃんも万能では無い:泣)。後のベストセラーカー”フォードアングリア”の御先祖様らしいです。

20130911132013091114 続いては何気なく「街の遊撃手君(二代目ジェミニ)」のとなりに佇む、存在そのものがギャグなんじゃないかと思うくらいに小さなボンネット型ピックアップトラックは戦前型のダットサンピックアップだと思います。

 そして・・・うおー!決してバリバリもんではありませんが、とりあえず威厳だけは大アリ(とは云っても”ベビーロールス”の異名を持つ車型なのですが)の「ロールスロイス トゥエンティ スポーツサルーン」です。さすがにコレは場内の方にイレておいた方がよろしいのでは、と、老婆心ながら思うのでありました。

20130911152013091116 この日、ホントはAM11:00まで待てばコレに乗せてもらって街の中を徘徊するコトが出来たんですが、そこまで引っ張れるホドには時間が無いので残念ながら眺めるだけに留まりました。

 美しくレストアされた「日野BA14型ボンネットバス」と申します。なんだか、排気煙まで懐かしいにおいがしそうなバスですね。今後機会があれば、なんとか乗せてもらいたいモノではありますよ。

20130911172013091118 「日野BH15型」と「ニッサンU690型」ボンネットバスです。

 ニッサンの方は、なんか独特のアイディンティティーを感じますね。なぜかワタシなどは森の熊さんを想起いたしますが、なんでダロ。一方、日野のBH系の方はフロントグリルがほとんど剣道のお面みたいですね。ここのボンネットバスはどれも入魂のレストアが施されており、動態保存状態の様子でありました。

20130911192013091120 ざ・ジャンクコーナー!!(超失礼!)のように見えますが、そのうち日の目を見るかも知れない連中が一応屋根の下に並んでおります。

 屋内の展示場にもあった、マツダR360クーペがここにも鎮座。コレはまだなんとか起こせそうだよな、この際もう一台イッてみよー(笑)!そのうしろにある、爬虫類か昆虫のような顔をした不気味な三輪トラックは、何かで見たコトがあるんだよなぁー、「ノスヒロ」だったか「オールドタイマー」だったか・・・あっ、あー・・・「トクサン号」だったよね、コレ。高知の林業関係者からの需要のためだけに高知県内で作られていたと云う、超ローカルブランドの”御当地”三輪トラック。驚いたコトにこんなスゴイのが1970年代まで生産されていたと云うのですから・・・。もちろん初めて拝見しました。

20130911212013091122 続いても、御当地広島県の特産品(笑)、旧東洋工業(現マツダ)製造車がわらわらと周囲にいるので、ここに御紹介いたしましょう。

 左写真は、初代ルーチェ。初代ファミリアとともにマツダが小型乗用車部門に初めて進出する時に、その大役を担ったクルマです。後発で初めてだから気合は充分、ボディデザインはイタリアのカロッツェリア・ベルトーネに委託し、当初プロトタイプをモーターショーに出品いたしましたが、当時のフィアットが屁ーコイた(笑)様なインパクトに欠けるモノであったので、一度ソレを没にしてリデザイン。やっぱり数年後の”フィアットが屁ーコイた(フィアットディーノにちょっと似てますね←ダッシュボードやシートの意匠までも)”カタチ(メーカーでは当時流行のクリスチャンディオールにあやかって”Aライン”と称しておりました)でのデビューとなりました。フロントがベンチシートで、シフトはコラム式。”六人乗り”と云うところも他社同級には無いアタックポイントとしておりました。カッチョいいです。となりは、またまた「ケサブロー」君です。やっぱ”部品取り”かなぁー。

20130911232013091124 えーと、コチラは・・・「マツダB1500」ですね、小型トラック。マツダが三輪車専門メーカーから初めての脱皮を図って世に送り出したのは、むべなるかな、やはり小型トラックでした。

 ところが当時の東洋工業には、四輪販売の実績も販売網も無いので、実際たいした販売台数を稼ぐコトが叶いませんでしたので、50年以上経過した現在に於いて、国内で残存しているのが確認されているのは、当地の廃車体コレ一台なんだそうです。元は消防車であったと云う来歴のこの現車、発掘した当時のハナシが、当博物館の公式ブログにありました。このネタは、実に涙と笑いを誘われますのでお読みくださいますよう。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月10日 (火)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その16:福山自動車時計博物館の続き)

 さーのよいよい!ああ、今日もカラダ中を蚊に刺されつつ地を這う様に作業を続けております。気がつけば、結構空が高く見えて、ちょっと秋らしくなってきたのが分かる東京練馬です。日々のコメント欄を拝見いたしますと、皆さんもハードワークで結構おツカれの御様子。季節の変わり目は何かと体調をくずしがちですから、くれぐれも御自愛くださいますよう。

 本日は久しぶりにちょっとだけ”マセラティ”に関係あるハナシが出てまいりますよ(笑)。

2013091001201309100220130910032013091004 ・・・と、云うワケで、本日もブログ、旅行記の方も少しは進めてまいりましょう。こちらは盛夏、8月15日(木)のAM9:30くらいのハナシの続きからです。

 はい、ムカーシムカシにワタシこと”たこちゃん”が二年半に亘って日常の足にしていたと云う伝説で御馴染みの「マセラティカムシン(しかーも後期型の方)」であります。

 このクルマだけ、展示場所と展示方法がなんだかすごくゾンザイな感じでして、年代物のダットサンや、それなりにクラシカルな外国車、そして壁一面の時計展示や蝋人形たちが蠢いて(笑)いる、建物玄関から向かって左側の云わば”Aパート”と、主に軽四輪やオート三輪、商用車系の展示してある建物玄関から向かって右側の”Bパート”を展示スペースの一番奥で繋いでいる部分になんとなくブン投げて置いてある感じです。どーいうワケか、このカムシンちゃんにだけ、何の”説明看板”もありません。上の左側写真のノーズ側がAパート(境目が郵便ポストのうしろの壁)にあり、右写真のテール側がBパートにあると云えばわかりやすいでしょうか。ジアッラのボディは写真で見るとバリッとしている様に見えますが、実際には各部のウインドーモールはサビに押し上げられて浮き上がり、塗装はラッカーの”パー吹き”で、マスキングも極めてテキトー。それでも、この博物館に来ればこうしてカムシンに乗り込み記念撮影すらするコトは出来ます。しかしながら、「コレがビンテージマセラティの実力だ」なんて思わないでね(こういったところから、マセラティ全体の”質感”に誤解を生ずるんだろうなー、きっと:泣笑)。ちなみに内装も言語道断(笑)な状態ですからね。エンジンフードは半開きのまま固まってて開けられませんでした。ソレにしても”オブジェとして”のカムシンって結構カッチョいいねと再確認いたしました。もっとも、コレがこの博物館に展示してあった唯一のイタ車だからなぁー(トホホ)。

2013091005201309100620130910072013091008 はいはい、ワタシにとってはどーでもよいクルマたちですが、ここの”通常の”展示方法のサンプルとして画像を掲示しております。

 上の段は有名な「初代クラウン(俗称:観音開き)」ですが、このように一応の説明書きが車輌の前には提示してあります。このクルマはこの手の博物館の定番と云える人気銘柄ですね。

 当時は1500ccでもイバれたんですから現在の状況が如何に恵まれているかが知れましょう。当時コレを買えたヒトは現在なら自家用ジェットが買えるヒトみたいなモンですからね、まさに雲の上の存在。うしろの壁にはクロックコレクションが一面に飾られているのが分かります。

 下の段は英国車ではありますが、イタリアのジョヴァンニミケロッティーがデザインしたとされるトライアンフTR4であります。トライアンフと云う銘柄は、現在二輪の世界でそれなりの位置を占めて生き残っておりますが、そもそも戦前には二輪&四輪の両刀使いのメーカーでありました(後に分社化)。日本のホンダやスズキに近いと云えば近いのですが、主に高性能スポーツオートバイとまあまあのスポーツタイプ車と中途半端なファミリカーばかり作ってたら、そのうち四輪の方が無くなっちゃったと云うメーカー(自動車の方のトライアンフブランドは現在BMWが所有してるけど、使ってないそうです←ローバーを買い取った時にオマケで付いてきたケド使い道が無さそうだよな)です。

2013091009201309101020130910112013091012 コレは「ダットサン(初代)フェアレデー(当時はこう表記されてました:笑)1200」のマイナーチェンジ後期型にあたる”SPL213”です。

 SPLのLはレフトハンダーをあらわしており、コレは北米輸出用の仕様です。総製造台数217台と云いますからホントに貴重な自動車遺産と云えましょう。

 こんなお宝にも自由に乗車が可能だなんて、なんとも素晴らしい博物館です。

 しみじみと昭和30年代のクルマ造りの味わい深さを堪能しながら、各部の詳細写真を撮影いたしました。鈑金手叩きなんですよね、きっと。このフロントフェンダーとバルクヘッド兼ダッシュボードの部分なんて、モッチャリした質感がたまらなく温かさを感じさせます。フロントウインドーシールドの豪快な締結方法なんかも男らしくていいですね。エッジがぜんぜん効いてない”もわーーーん”としたスポーツカーって云うのもいいもんだな。

20130910132013091014 ・・・わー、「あい・しゃる・りたーん!」で「ぎぶみー、ちょこれー!」で「バカヤロー!」なコーナーがいきなり目の前に出現。あー、ビックリした。

 もんのすごく精巧に出来ているダグラス・マッカーサー元帥さんと吉田茂元首相さんであります。この博物館の各所には、こういった蝋人形さん方が番人の様に目を光らせているので、振り向きざまに視界に入ると、分かっていてもドキッといたします。この二人が並んでいるだけで、昭和20年代の前半と後半の日本に於ける最高権力を象徴しているコトになりますので、なんか進駐軍風ジープの展示にも重みが出ますね。なかなかニクイ演出。

2013091015201309101620130910172013091018201309101920130910202013091021_22013091022_2 そうかと思えば、今度は昭和30年代風のお茶の間がいきなりソコに出現したり、昭和初期のお金持ちの家の厠を再現したスペースがあったりと、ネタには事欠きません。

 この陶器で出来た”き○かくし”さんたちは昨年の夏に常滑で見た様な、ちょっと”いい物”なんだろな。

 ・・・昭和的品々の展示を見て、っと・・・

 あ、ヘンリー・フォードさんがいきなりこんなところに(また、ビックリ!)。「お久しぶりでーす!」と、とりあえずは挨拶しとこう。

 ホントはこのあたりもゆっくりと拝見していたかったのですが(あくまで”お茶の間”の方ですヨ:笑)、何しろ屋内展示場に居たのは”正味35分”ですから、色んなコト考えながら見てるヒマが無いのであります。

 戦前型のダットサンは様々な車型を見るコトが出来ました。ここのオーナーさんは懐かしのオート三輪や1960年代初期までのダットサン(先のフェアレデーと云い)にはものすごく愛情を注いでいるコトが分かります。

 ヘンリー・フォードさんの傍らには当然の様に”T型フォード”が美しいコンディションで飾られておりました。こちらも、うしろの壁にはクロックがビッシリと掛かっておりますが、限られた時間の中、目の前には世界の名車(迷車?:笑)がオニの様に展示してありますので、ほとんど時計関係をしげしげと眺める余裕などはありませんでしたヨ。

2013091023201309102420130910252013091026 いっけん、何の変哲もない「初代トヨペットコロナマークⅡ」の4ナンバーバンですが、関西の人気番組「探偵!ナイトスクープ」で取り上げられたと云う、素晴らしいヒストリー(?)のあるクルマです。

 ワンオーナーでずーっと乗ってきたと云う、このクルマの元オーナーさんがクルマを手放すにあたって「捨てるには惜しい」とお考えになり、方々に声を掛けましたが貰い手が無く、この番組に応募してネタにしてもらったところ、阪神淡路大震災など紆余曲折の末(詳しくは画像を拡大して御読みください)に安住の地が福山になったと云うコトです。この画像内の説明にはありませんが、当時の番組司会者であった今は芸能活動から身を引いていらっしゃる上岡龍太郎さんが、自ら志願して、この博物館を直々に訪れたとのエピソードもあるそうで証拠写真の展示もあったのですが、ソコも面白い(番組を知ってるヒトは御存知だと思いますが、”探偵局長”自らが現場に行ってミッションをこなすのは、当番組においては極めてレアな事なんです)です。ソレだけ当時の上岡さんの心の琴線に触れる博物館であったと云うコトなのでしょうね。

20130910272013091028 昨日チラッとおしりだけ写っておりました”ルノー4CV(日野ルノー)”は色目がとってもいいですね。今は乗用車の生産から身を引いている日野自動車ですが、この昭和30年代に於けるルノーのノックダウン生産がソコソコの成功をおさめたために、その後1970年代の声を聞くまでの間はコンテッサなどのリアエンジン・リアドライブ車を作り続けました。当時はコレのタクシーがたくさん走っていたそうですから、ある意味壮観ですね。ウチの親父(実父)は若い頃にコレの”ド中古”を買って、走行中に床が抜けたコトがあるそーです。きっと”タクシー上がり”かなんかの格安車だったんでしょうね。右側の黒い車はジープスター。それまで軍用でベストセラーカーだったウイリスジープを強引に乗用車化して売ろうとしたクルマです。たいして好きではないけど、ここで初めて現物に遭遇した様な気がします。

20130910292013091030 ああ、ホントはもっともっと(特に外国車コーナーには)色々とあるのですが、なんと申しましょうか、とりあえず写真は撮影してきたものの、(ワタシが)疲れている時にキャプションをいちいち考えるのがメンドーに思えるような布陣(ありていに云えば、ワタシがまったく興味無しな物件:泣笑)なので、どうしてもコッチ(オート三輪車)の方に戻ってきてしまいます。オート三輪でうーうーカンカンと出動する消防車と極めてプレーンな感じのレストアを施されたダイハツのオート三輪です。・・・ああ、きょぉーはもう、手指が限界だァー!本日はここまで。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月 9日 (月)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その15:福山でお城と変態博物館:笑)

 いぇーい、こんばんは!世の中では2020年東京オリンピックの開催決定に沸いておりますが、ワタシたちの様に東京の隅っこの方で匍匐の日々を歩む者にとっては、ソレで少しは景気でも良くならんモノかなぁー、と云った感慨くらいしかございません。もっとも、レスリングが五輪種目に残れたと云うニュースの方がアニマル浜口さん(笑)の満面笑顔と「気合だぁー!」の映像を思い浮かべるコトが出来るのでむしろ微笑ましく思ったくらいです。ところで今日の東京練馬は、涼しくて過ごし易い気候でした。今朝は通常の格好だと些か寒さを感じるほどで、今期初めての”長ソデ”を着用して出社したくらいでした。お昼近くになって日が差してまいりますと、まだまだ暑くはありましたケドね。

201309050120130905022013090503_22013090504 ところで、本日の当ブログは、いきなり一夜明けて8月15日(木)の朝を迎えましたところから。ああ、この日が旅行記の最終日ですからね(長いよなー、コレ)。

 よくよく考えたら当日は”終戦記念日”でもあったワケですが、いつもと変わらぬ静かな朝です。・・・カーテンを開けると、ソコにいきなりお城の天守閣が聳え立つ風景になっちゃってるコトを除けば、なんですけどね(笑)。

 ここは、昨晩走り続けて午前様手前でようやくの宿を得た、広島県の福山駅前の小さなビジネスホテルです。

 福山駅は新幹線ホームも備えた近代的様式の駅舎の中でももっともシンプルなタイプのモノなので、まるでNゲージのストラクチャーの様です。で、駅の目の前にある小高い丘の上には、あたりを睥睨するように悠然と福山城が建っていると云うレイアウト。このあたり、色々な要素をなんでもかんでも小さなベース盤に組み込んでジオラマを作りたがる”鉄道模型初心者のこしらえたレイアウト”みたいなウソ臭さ(笑)がありますが、そういう駅前もリアルに存在するんだから仕方がありませんね。

201309050520130905062013090507201309050820130905092013090510201309051120130905122013090513201309051420130905152013090516 この福山城の建つ公園入口は、宿泊していたビジネスホテルの玄関を出るとまさに目の前です。これじゃーイッてみないワケにもまいりませんので、”朝食前のハラごなし”に、と出掛けてみました。

 真夏の気候ですから、木々の緑が陽光に映えて一層美しく、お城のモノクロームな外壁や瓦屋根と絶妙なコントラストで我が目を愉しませてくれました。

 ・・・ハヒハヒ、結構急だね、この階段は。武具一式を身に纏ってたらいよいよ大変そうで、攻め入るには、やはり”ド根性”が必要そうです。

 上まであがると、天守閣の周囲は広々と公園になっております。

 この福山城、天守閣と湯殿そして月見櫓は昭和41年(1966年)に再建されたレプリカなのだそうです。昭和20年(しかも終戦直前の8月)の福山への空襲時に、江戸時代から残っていたこのお城の施設の大半が焼けちゃったそうで、美しいシルエットのお城であっただけにコレは残念でした。一方、伏見櫓、筋鉄御門(すじがねごもん)と云う部分は戦災に耐えて現存し、国の重要文化財に指定されているそうです。

 芝生がキレイに整備されていてとても気持ちのよいお散歩スポットです。近所のじーちゃんたちが、早朝から銘々アガってきては散策したり、乾布摩擦(笑)したりといったシチュエーションにほどよくマッチしております。

 先ほど宿泊していたホテルをチェックアウトして、次のスポットに急ごうと思いますが、この駐車場のあたりにもかつては武家屋敷が並んでいたのだろうと思うと、ちょっと感慨深いモノがありました。・・・ああ、フト見ると、なんか武家屋敷に相応しい”高級武士”っぽいクルマが、コペ蔵のとなりに鎮座しております。駐車場の枠からはみ出さんばかりに佇む、ムリヤリ威厳を湛えたようなこのクルマ、ワタシは現物を初めて見たかも知れません。調べてみました、スリーダイヤモンドをノーズにいただくこのクルマ、”三菱ディグニティ(”威厳”そのまんま:笑)”って云うらしいです。あっそうか、日産シーマのOEMなんだぁー。「となりのコペ蔵が小さく見えまぁーす!(懐かしの”日産サニーCM:音出ます、注意!”より)」

20130905172013090518 あっ!”雪上車”だっ!!

・・・ボンネットバスだ!!

 一体なんなんだ?ココは。

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・・・福山自動車時計博物館だぁぁぁぁー!

 閑静な城下町に突如としてあらわれた、イジョーな旧車軍団(笑)を擁するこのスポット。ココは”クルマ”と”博物館”と云う、たこちゃんズの琴線に引っ掛かるモノがカップリングされて、”時計”までオマケに付いていると云うところですから、やはり寄り道せざるを得ません。昨晩、福山市街地に入ってきた時にココの案内看板を発見して「おお、そう云えば、この博物館のウワサは聞いたコトがあるぞ!」と一人盛り上がっていたモノです。

20130905212013090522 ちょうど開館時間に到着し、さっそく木戸銭を払って入場いたしました。

 とりあえずゆっくり回ってる時間は無いので却って気持ちがハヤるのか、どうもワタシたち”たこちゃんズ”は順路を逆に回ってしまっている様なのですが、”コッチ方面(笑)”の方が気になってしまいますので仕方がありません。左のクルマはダイハツミゼット(バーハンドル:DA5型)、右のもダイハツミゼット(丸ハンドル:MP4型)であります。

 ♪「みんながねぇーぇ、見っているよっ!コビトのみぜーぇっとかわいーねっ!」と云う当時のコマーシャルソング(みんみんミゼットの唄)は一世を風靡したモノであるらしいですが、さすがのワタシもライブでは知りません(そこまでトシぢゃ無いアルね:笑)。まっ、このCMソング(コマソンって云う方が”気分”かな)の入ったオムニバスCDは二通り持ってますから耳には馴染んでいる唄なんですけどね。参考までにコマソン音源と当時のCMフィルム(DK型時代のモノMP型時代のモノ・・・リンク先の方々、貴重な映像を有難うございます。)を御覧になってみてください。昭和30年代の空気感があなたのお茶の間にも漂ってまいります。←すべて音が出ますので御注意を。

20130905232013090524 続きまして、左の画像は「マツダK360(俗称:ケサブロー)」で、右の方は「三菱三輪ペット”レオ”」と申します。

 よく昭和30年代を扱った”レトロねた”を旨とするムック本などで、こういったクルマたちの写りこんでいる写真のキャプションに、十把一絡げにして「ミゼット」と書かれているのを散見いたします。確かにソレくらい当時の軽三輪トラックと云えばミゼットが全国的に席巻していたんでしょうけれども、この二台は特に関西圏より西の地方色を如実にあらわしている例(製造元の所在地がそっち)なので、福山ならではの逸品と云えるでしょう。ああ、ケサブローさんのうしろにチョコっと写ってるのは「日野ルノー」のテールであります。お勉強したい方はコチラのリンク先「けさぶろう倶楽部(リンクさせて頂き有難うございます。)」さんがよろしいようで。ちなみにワタシ自身はミゼットMPよりも、コッチのデザインセンスの方ににしびれてしまいます。この福山からはほど近い、岡山県の新三菱重工業(当時)水島製作所が生んだ三菱三輪ペット”レオ:1”・””・””(リンク先で当時の雑誌広告を御覧ください←前にも御紹介したこのリンク先ブログは素晴らしいです。いつも貴重な資料をスキャンして頂き有難うございます。)も関東圏ではいよいよ珍車、やはり当所ならではの逸品です。なにしろ現存5台と云われているそうですから。

20130905252013090526 ・・・と、云うワケで、現在でも自動車の世界で”広島”と云えば”MAZDA(まぁーつだぁーって外国語訛りのサウンドロゴがよくCMの最後に流れますね:笑)”であるコトに異論は無かろうかと思いますが、この”マツダ看板”は極めて旧く懐かしいモノですね。”たこヨメ”も嬉しそうにニヤニヤしながら、「マツダR360クーペ(リンク先は当時のCM映像:音出ます、注意)」に乗り込もうとしております。・・・って、おいおい、ずいぶん大胆なコトを展示車にむかってするなあーと今思ったあなた、この博物館はこういうところなんです。なんと、屋内展示車はどうしてもダメなオーナー取って置きの三台を除いて、すべて自由にドアを開け、中に乗車して色々とシフトノブやスイッチ類などを動かしてみてもよいことになっております。およそ世界的に見ても、このように太っ腹な自動車博物館って他にありますでしょうか。ココは飛行機や新幹線を使っても見に行く価値が大アリだと思いました(と、力説しているワリに、今回の滞在時間は正味35分・・・如何に断腸の思いであったコトよ:泣笑)。

20130905272013090528 あー、この”マシーン(笑)”は、残念ながら中に乗るコトが許されない”三台”の中の一台。伝説のミッドシップマシーンである「ホンダT360トラック」であります。

 以前にこのブログでも御紹介した、DOHC・四連キャブ・タコ足集合エキゾースト・ミッドシップという当時一般的であったクルマのスペックでは考えられなかった仕様を軽トラックの中に凝縮して再現してしまったと云うクルマです。いまや”世界の”の冠が付いた、ホンダの、名誉ある初めての四輪市販車としても知られた逸品です。当博物館でも当車フロア下にはカガミが置かれ、美しいタコ足集合を覗ける様にとの心憎い演出も加えられておりました。当時の累計製造台数は意外にも多くて、確か10万台を超えるものであったと記憶しておりますが(資料にあたってないから詳細は不明ですが)、ほとんど同型のエンジンと吸気系を持つ”兄弟車”の「S500・S600・S800」をレストアする場合の”部品取りドナー”にされて余生を絶たれた個体も多く、こうして動態で残存しているモノは極めてレアではないかと思います。おまけに、ある意味日本のエンツォ・フェラーリとも目される(まっ、そう云っちゃホンダさんには失礼極まりないのは重々承知しております。ホントは技術者としてのスキルも、企業人としての格付けも、二輪・四輪の国際レースでの実績もぜんぜん雲の上のヒトですからね)本田宗一郎さん自らが全面的に開発に関与した唯一のホンダ四輪とも云われておりますので、コレは乗せてもらえなくてもしょうがないか・・・。

20130905292013090530 ・・・んで、乗れる方のコーナーに舞い戻りました。ワタシが嬉々として乗車しているのは、戦後すぐの時代あたりで広島市内を走っていたというタクシーを模したレプリカ。レプリカと申しましても中身は左側写真(マツダ)の様なヤツから、ここまでボディを架装したのに違いありません。こういったバーハンドル型で、エンジン直上に跨った乗車姿勢のモノが、後に1950~60年代に世の中の物流を席巻した「オート三輪」の原型と云うワケです。だけどコレ、1000CCとかある、しかーも空冷エンジンを股下に従えてますから、真夏の乗り心地はそれこそ言語道断(大笑)なモノであったコトでしょうね。

20130905312013090532 続いて可愛い三輪車は「ダイハツDBC-1 バッテリーカー」。こんなの今でも充分に通用するデザインだとワタシなどはつい思ってしまいますが、一般的な世の中のヒトには通用いたしません(笑)。後に「ダイハツハローBC」ってのになったのの精神的御先祖なんだろうけど、コッチの原初の姿の方がはるかに可愛らしく、クルマらしいです。ちなみに「ハローBC」の不動車なら、高校生の時からいつかレストアしようと数年間持ってたんですが、実現せぬままに廃棄したコトもありましたっけ。そして、右側のどーにも地味なクルマは「初代三菱ミニカ」やはり水島製作所が生産した軽四輪車です。・・・ん?そのうしろにいかにもアヤシイもん発見!

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月 7日 (土)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その14:熊本→門司港→下関→?)

 おこんばんは!本日の東京練馬は結構過ごし易い陽気で、ちょっと秋めいて(春めいてとは云うケド、ソコは”雰囲気勝負”と云うコトで:笑)まいりましたね。夜になったらパラッと雨が降りましたが、現在はアガったようです。土曜日の夜ですが、現在もまだ「ザンギョーざんちゃん」中で、「町内会のM」さんのマセラティクアトロポルテ前期型(お待たせしてホントに申し訳ありません:ペコリ)のトラブルシュート&対策&外環道での試走を続けております。

 本日お昼頃には”ビアンコギブリ”に乗った「仙台のM」さま(とは云っても、当ブログの常連コメンテーターで御馴染みのRyoさん改めSmさんぢゃないヨ←ところで、Smさんはフルマラソンを完走したそうでオメデトウございます!)が初めての御来店。無事に仙台まで御到着されたようでなによりでした。その後、先週御仕事の突発的な都合でお越しになれなかった「横浜のA」さまも予定通りに御来店、継続車検を済ませたクアトロポルテ前期型の納車も無事に出来ました(遠くから毎度有難うございます。:ペコリ)。夕方遅くには「世田谷のY」さまがお仕事帰りにようやく御到着、真珠色アルファ147GTAと感動の(笑)御対面をされ、試乗に供したら喜色満面でした(またまたの御買い上げ有難うございました。:ペコリ)。

 一昨日には、マイナス20℃の環境下でガンディーニクアトロポルテを走らせていたというツワモノ、ある意味”漢の中の漢(笑)”である「中標津のI」さま転じて(御転勤されたので)「札幌のI」さまより長らくオファーを頂いていたマセラティクアトロポルテデュオセレクトをようやくゲット!昨日は「遠隔地お申込みの儀(笑)」を御電話とパソコンと携帯を駆使して滞りなく完遂するコトが出来ました(昨日のIさまの御協力には大変感謝いたしております。今後ともよろしく御願いいたしますヨ。御買い上げ有難うございました。:ペコリ)。

 ・・・といった按配で、北から南から御近所にいたるまで、全国に足を向けて眠れないワタシは、今晩からいよいよ立ったまま寝るしかないのかなぁ(ブラジルに顧客が居なくてヨカッタ:笑←立って寝るコトも出来なくなるモンな)。

2013090425201309042620130904272013090428 当ブログの方、今日は8月14日(水)のPM15:00あたりのハナシから。

 あ、昨日「練馬のH」さんから「”熊本城”にはどーせ行くんダロ(要旨:笑)」といったコメントや「Sm」さんからの「”くまモン”に会えたかな」と云うハナシも出てますが、ごめんなさい、御期待に沿えませんが、今回はその”熊本観光関連”は一切パスなんです。ソレでも「そこらに”くまモン”居ねーかなー」とか云いながら走ってはいたんですけどね。

 本当は雲仙小浜を出るときにも、「熊本に渡るなら、熊本城は行った事ない?アレは見た方がいいよ、ホントに素晴らしかけん。島原城の方はねぇー、どうでもいいけど(苦笑)」とあらかじめ従兄弟からのアドバイスを受けておりましたが、島原城は見たけど熊本城は見ることなく、そのすぐヨコの玄関口は通過したのですが、天守閣を拝むコトなく今回は素通りとさせて頂きました。フェリーに乗る前の段階では、余裕があればお城と水前寺公園にはちょっとだけよりたいね、とはハナシあっていたんですけどね。だって、この時間なのに、千葉の家からはまだ1200キロ以上あるよなところにいるもんですから。

20130904292013090430 高速自動車道に入ってからは、しばらくの間はいっけん順調そうに走ってましたが、そのうちパラパラモードを経るコトなく、ある地点からいきなり雲の中に突入してしまった如くの”ずどど雨”に遭遇。山の天気はホントに難しいですね。その先でトンネルを何本か抜けると、「雨ってナニ?」といった感じで、降った痕跡さえ無いのですから不思議としか云いようがありません。ここで、ムカシのヌーボチンクェチェントとしばらく併走しました。背中にはオシャレなトランクを背負ってたけど、雨は大丈夫だったかな?”15年前くらいの渋谷系ファッション”っぽい出で立ちのカップルさんが、開いた三角窓からの風(たぶん熱風:笑)を受けつつも風爽とした顔を堅持して頑張っておりました。ワタシも若い頃を思い出しては暖かい眼差しを投げかけつつ走りました。

2013090431201309043220130904332013090434 高速自動車道は、この先で事故渋滞になってる模様だったので、したに降りるハメになりました。

 こうなってまいりますと、ナビの到着予定時刻などは”明日の時刻(泣笑)”にビヨーーーンと一気に延びてしまいます。

 まっ、それでも、郊外で良くバイパスが整備されているところでは、夕方であるにも関わらず交通量も少なくて、周囲の自然を楽しみながらの快走となりました。

 そうこうしているうちに、そろそろアコガレの本州(笑)も目前の福岡県内に突入。あっ、今度は現行型のチンクェチェント(ぐっち:笑)に追い抜かれました。最近では地方都市でも新旧のイタ車が結構走っているので、イタ旧車屋の店主としては頼もしい限りであります。

2013090435_22013090436_22013090437201309043820130904392013090440 福岡も今では大都会。市街地に入ってくると、練馬あたりなどよりよっぽど都会です(アタリマエか:笑)。

 都会なんだけれども、伝統的な鉄鋼業、製陶業、窯業などは高度成長期往時の勢いこそないものの、相変わらずに地場産業として根付いてますから、仕事を持つ人間の生活圏としては極めてバランスのとれたモノのように思えます。ちょっと郊外に出れば田んぼや畑が広がっていますしね。

 表通りには近代的で美しい街並みもある一方で、瓦や煉瓦、スレート造りの工場群がところどころに点在し、その規模も比較的に大きい。現在の東京ではスッカリ見るコトが出来なくなった風景です。

 東京に長く住み続けていると、一次産品も二次産品も作ってる現場を見る機会がほとんど無くなりますから、食べ物や品物の有り難味が分からなくなってしまうきらいがあるので、残念です。門司港周辺に近づくに連れ、現在にいたるまで数多く残る赤レンガ造りの工場棟や倉庫街を見ながら走るコトが出来ました。このニッカウイスキー工場なんかはとても洒落てますね。

20130904412013090442201309044320130904442013090445201309044620130904472013090448 さあ、ようやく長かった8月14日(水)も日暮れてまいりましたが、帰途もそれなりにこなしつつ、そろそろ九州ともお別れが近づいております(グスン:泣)。

 ”たこちゃんズ”は電車旅での関門トンネルは何度も経験しておりますが、クルマ旅の場合は、いつも高速自動車道での海峡横断(その場合は関門橋を渡ります)をしておりましたので、クルマでした道を使っての本州への帰還は初めてです。

 国道の案内看板に「アッチが下関だよ」と書いてある通り、ソレに従って走ってきただけで、自動的にこの関門トンネルの入口に誘われました。

 「ああ、”関門トンネル”って書いてある(あたりまえだけど)」と、その看板が目に入っただけでも胸の鼓動は高まってまいります(ビョーキか?:笑)。

 料金所バーリアで”100円(軽の場合)”払って、いざ。フグちゃんのお口の中に飛び込んでまいります。

 長い長ーいトンネルの途中、側面の壁に「←福岡県 山口県→」の表示を発見。「やたー!やたよぉー!!ついに本州に戻って来れたヨー!!!」と、こんなコトくらいで大喜び出来るワタシたちは日常的に関門トンネルを使って本州と九州を行き来している地元のヒトから見ればオカシナ人そのものですが、コドモ心はいつまでも(ホントにいつもワクワクします:笑)。・・・ところで今晩の宿、どーすんの?

 それじゃー、また来週!・・・全国の読者の皆様、一週間有難うございました!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月 6日 (金)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その13:島原城→熊本)

 やあ、こんばんは!(ムリに爽やかさを演出:笑)・・・本日の東京練馬は、久しぶりに文字通りサワヤカな朝でした。ここのところ全国的にはヘンな気象になってるところが数多くあるようです。ついこの間まで渇水していた四国のダム群は、最近の集中豪雨で一気に満水になったと聞きました。こうして、まだ足りないところにウマいこと降ればいいのにねぇー。

2013090401201309040220130904032013090404 あうー、いまや当ブログの方まで匍匐がウリになっちゃってるのにはマイりますが、今日も相変わらず8月14日(水)の島原におりますところから。

 昨日御紹介の「島原まゆやまロード」を走破し終えたところで、今度こそ島原の市街地を目指します。

 ホントは、このあとさらに「雲仙岳災害記念館」の「がまだすドーム」とかにも行かなけりゃならないんでしょうけれど、この段階で午後になっちゃっておりましたんで、いくらなんでもそろそろ帰途につかなきゃねと思った次第。まぁ、再び来る事もありましょうから、次回にとっておきましょうね。・・・で、眼前に迫ってきたのが”島原城”であります。調べてみると、まだ少し時間がありそうなので、クルマからは降りずにグルッと城外を一周してみました。均整のとれた天守閣が清楚さすら感じさせる美しいお城です。

20130904052013090406 とっととお城の見学も済んだので、とりあえずガソリンでも入れておこうと云うコトになり、このあたりにスタンドは無いかとナビを頼りにイキました。

 !!!請求が来て驚いた。ハイオク1リッターあたり180えんもする。まっ、気分的に、ソンしたのは400円くらいなんでしょうが、ヨシギュー喰えるしな、100円マックは四個かぁー、とか、こういう時ってどーしてこう”ボンビー臭い”発想しか出来ないんダロな(笑泣)。とにかく、島原のガソリン価格は今回のツアーでダントツ一位でした。

201309040720130904082013090409201309041020130904112013090412 当日の朝、いまだ雲仙小浜に居た時に受け取った「えびしま@させぼ」さんからのメールで御指南された通りに、島原から熊本までフェリーで渡るコトといたしました。

 そのハナシを小浜の従兄弟(旅館の大将)に相談すると、顧客に配る用途のフェリー時刻表をアレコレとくれました。そのような中のひとつに「オーシャンアロー」と云う、いかにもカッチョいい高速フェリーがあり、ワタシが「コレがいいなー、カッチョいいから」と云うと、従兄弟は「あっ、ソレものすごく(値段が)高かったんじゃ無かったっけ、倍ぐらいしない?」と申します。

 価格表を比べるとなるほど高いが、2千円ほどの価格差。他社の半分の時間で熊本に着くなら特急料金としてはリーズナブルだと思い、ソレに乗るつもりで、フェリーターミナルにやってまいりました。ところが、ターミナルに到着すると、オーシャンアローは今出たばっかり(泣)。次の便までブラブラしている場所も周辺には無さそうだったので、仕方がないから今すぐ乗れる”もんのすごくアカヌケない(失礼:笑)方のフェリー”に乗るコトといたしました(トホーホ)。

201309041320130904142013090415201309041620130904172013090418201309041920130904202013090421201309042220130904232013090424 ところが、”もんのすごくアカヌケないフェリー”はスピードは遅かったものの、往路で乗った別府行きのフェリーに比べてもかなーり静粛でシートもゆったり。快適な乗り心地を楽しみながら、売店で買ったカップヌードルをゆっくりと味わうコトが出来ました。・・・コレは”怪我の功名”?

 そのうち、”もんのすごくアカヌケないフェリー”に乗船したコトには、本来乗りたかったオーシャンアローの外観を外から見て愉しむコトが出来るという副次的効果もあると、航路の途中で気付きました。

 船室を出て潮風にあたりつつ、船旅の情緒を気持ちよく満喫していたら、ワタシが乗ってる”もんのすごくアカヌケないフェリー(くまもと号と申します:笑)”のうしろからやってきた点がみるみる大きくなり、そのうち真横に並ばれて、しばしの併走の後に追い抜かれ、そのうちアッと云う間に熊本方面へ点となり、そして消えていきました。

 ワタシたちが待つのをためらった「”オーシャンアロー”の次の便」と云うヤツに抜き去られたというコトに只今気が付きました(おせーよ!:笑泣)が、気付いた時にはもう・・・コレは”後悔先に立たず”?

 しかしながら、そのおかげで”オーシャンアロー”の華麗な姿を前から横から後ろからと様々なアングルで、しかも波しぶきをあげながらの航行シーンまで撮影出来ましたんで、コレはコレで余は満足ぢゃ(笑)・・・コレは”人間万事塞翁が馬”?

 そんなこんなで、結構充実した短い船旅でしたが、PM14:40前には熊本の土を踏むコトが出来ました。

 あー、港から市街地に出るためのひたすらまっすぐな道すがらに、ガソリンスタンドをいきなり発見して看板を見ると島原より10円安い”大ショック(泣)”。「熊本に到着してフェリー乗り場の近所にガソリンスタンドが無かったらどーしよー」とのアセりが、このショックを生みました。・・・コレは”急いては事を仕損じる”?

 それじゃー、また明日!きょぉーも、進まなかったなぁー(笑泣)。

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月 5日 (木)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その12:平成新山ネイチャーセンターにて)

 こんばんは。ここのところ西日本を蹂躙していた台風さんは温帯低気圧に変わってからも猛威を振るい続けている様で、今日の午後などは静岡あたりもスゴイことになってましたね。東京でも今朝早くは通勤しているだけでズブ濡れになりましたし。なにか天気予報の解説に拠りますと、小さな積乱雲がポツポツとたくさん出来易くなる状態なのだそうで、本当にピンポイントで天気がガラッと違うところがミソなのだそうです。午前中には断続的に風を伴う豪雨が吹き荒れた練馬も、午後にはカラッと晴れてセミさえ鳴く始末でした。皆さんの周辺でも豪雨や竜巻で被害の出ている地域があるかも知れません。ワタシの方からも御見舞いを申し上げておきます。

20130903232013090324 ところで、当ブログ”旅行記”の方は一向に進まずに・・・あー、今日もまだ8月14日(水)のハナシを続けております。「シゴトも匍匐、ブログも匍匐」で、あーホレホレ(笑泣)。

 昨日までは平成の雲仙普賢岳噴火による火砕流・土石流の被災地域を回った様子をお届けしてまいりましたが、「もー、いい加減に少しは歩を進めなきゃならんダロ」と思いつつも、ソコは”たこちゃんズ”、持前のド根性を発揮して、いまだ島原湾岸沿いに進むコトなく、まーた、”山”の方に登って行っちゃっております(雰囲気的に戻ってねーか、コレ?:笑泣)。

20130903252013090326 「島原まゆやま(眉山)ロードを走るべし」との「えびしま@させぼ」さんからの御下命(とは云っても、頂いたメールの文末には「眉山ロードはお勧めです」の一行があっただけなんですけどね:笑)に従って、ここまで愚直に登ってまいりました。

 やおら「おおっ”平成新山”の看板を発見!」と叫ぶとともに、いかにも「ココにクルマを停めて、アッチを見てね」という造りの駐車スペースも発見したので、コペ蔵を急停止させ、オモテに出てみました。ああ、九州の山は空気がキレイでいいな・・・。

20130903272013090328 ・・・と、ガードレールの向こうを見れば「あー、こういうコトかぁー」と思わずつぶやいてしまいました。

 今ワタシたちが見ている光景は、つい先ほどまで目の前にしていた”旧大野木場小学校”校舎(一昨日の当ブログ記事参照)の裏側にあたる場所、まさに火砕流が流れていった痕の台地なのでありました。この写真で云うと右側方向から左側へと火砕流が流れ落ちてきたのでしょう。このあたりが今や砂防工事の本陣といったところなんでしょうね。

20130903292013090330 平成の大噴火により、普賢岳(そもそもの雲仙最高峰)のとなりに溶岩ドームと云う盛り上がり部分が形成され、ソレが崩れずにそのままカタまっちゃったがために、そっちの方が最高峰になっちゃった、ソレが”平成新山”と命名されたと云うワケです。いまや平成新山は長崎県最高峰である上に国の天然記念物にも指定されているそうです。「島原まゆやまロード」を走るうちに、たまたま「んっ?」と目を惹く看板「”平成新山ネイチャーセンター”はコッチ」みたいなのが路傍に在りまして、「ナンだかよくわからないケド、ちょっと行ってみよ」とまゆやまロードを逸れて看板の指す道(霧が少し出ていて幻想的な風景)を走ると、やっぱり「コレでホントに大丈夫なのか?」と道行きが心配になる頃に、ようやく姿を現しましたのがこのスポットであります。

201309033120130903322013090333201309033420130903352013090336 ここ「平成新山ネイチャーセンター」は、かつて火砕流に呑みこまれた”垂木台地”というところにあります。

 到着して周囲をグルッと見回すと、とりあえず目に入るのは、点在するシェルター群。・・・よくよく考えると、大きな噴火はずいぶん前に一旦収束したとは云え、今でも”思いっきり活火山”であるコトには相違なく、ココは相当”ばいやー(ヤバイ)”な匂いを感じずにはおれません。

 そう云えば、さっき入り口のところにあったネイチャーセンターの看板も、こうして歩く「垂木台地園地」内の各説明看板も、たいして旧くない割りにどれも変退色が著しく、「こういうのも今も火山から吹き出ている結構な濃度のガスが影響しているのだろうなー」と歩きながら考えていたモノでした。

 あいにくと山の方角はガスっており、平成新山の山頂がうまく撮影出来なかったのがちょっぴり残念ですが、ここでも被災した木が見事な枝ぶりで再生しているのを見るコトが出来ました。夏真っ盛りと云うこともあり、自然が再生しつつある周囲の台地にも緑が満ち溢れているのを見ると、火砕流が流れてた事実も段々ヒトビトの記憶の中では風化していってしまうのだよなぁーとの感慨を持ちました。

 屋内の展示は、「理科の”第二分野(おー、懐かしいぞ!この響き)”」がお好きだったという過去のある方でないと、正直あんまり面白くはありません(当然、ワタシは”お好きでない”の側なので、ちょっと一瞥のほとんど素通り:笑)。あ、でも小中高生の夏休みの自由研究などの宿題にはもってこいの”ねたスポット”とも云えます。地学と生物のベンキョーが一気にカタつきますからね。

201309033720130903392013090338_22013090340_2 ネイチャーセンターをあとにした”たこちゃんズ”は「まゆやまロード」に戻って、その先を目指します。

 周囲をキョロキョロと見回しながら快調に走行していると、フトなにか心に引っ掛かる風景と看板が目に入りましたので、「キキーっ(急ブレーキの音)、あああああああー(バックしてる音:笑)」と一旦通り過ぎてから戻ってまいりました。

 火砕流の被害が最も深く、壊滅的な打撃を受けた千本木地区を一面見渡せるようになっている場所です。この場所に掲示してあった看板をそれぞれ拡大して御覧になってみてください。この世のモノとは思えない”マグマの怒り”火砕流の猛々しさ、被災する前の緑豊かな千本木の空撮写真、そしてまた時が過ぎて徐々に自然の美しさを取り戻すもいまだヒトの居住を拒む当地の風景。しっかりと目に焼き付けて帰りました。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月 4日 (水)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その11:島原:土石流被災家屋保存公園にて)

 いよぉー、こんばんは!今朝の大きくて長ーい地震とゲリラ的集中豪雨には驚きました。こりゃ、東京練馬だけ?いやいや、とにかく久しぶりにイヤーな汗がたらーっと流れてきた感じでしたヨ。台風が上陸している(あっ、温帯低気圧にはなったの?)地方の方々は豪雨も大変そうですね。該当地域にお住まいの方々はくれぐれもお気をつけてくださいましね。

20130903012013090302 このブログの方は、まーだ8月14日(水)の午前中やってます。

 今日も”天変地異”系のハナシが、偶然なのか、はたまた必然なのか、ここでも続いているのであります。昨日までお届けしたのは、平成の雲仙普賢岳噴火に於ける火砕流の被災遺構でしたが、今度はその後に大雨が降り注いで山が崩れ、その土石流による大被害を受けた場所がそのまま”埋まったまま”となって保存されているスポット、”土石流被災家屋保存公園”を擁する”道の駅 みずなし本陣 ふかえ”にやってまいりました。もういきなりビジュアル的なインパクトがあり過ぎます。

2013090303201309030420130903052013090306 屋外の展示(?)はすべてこんな具合です。背景に見える現在の道の駅建物(白い建物)が建っているところは土石流の表面部分である事がいやでも判ります。

 もちろんウラを返せば、本来の標高位置はここに屋根だけがある家々の基礎部分だったのでしょうから、いかに大量の土砂が押し寄せてきたかがビジュアル一発で理解出来ます。3メートルくらいの厚みで四方八方埋め立てた感じでしょうか。

 埋まった家々の周囲には防護柵が張り巡らされており、遊歩道としてキレイな舗装すらされておりますので、そういった意味ではまさしく”公園”には違いないのですが、当時実際にこのお家にお住まいであった方々は、きっと複雑な心境であるに違いありません。ワタシなら、いまだ家の中に残っているかも知れない”大事な物”を掘り起こしたい衝動に駆られるコトでありましょう。

201309030720130903082013090309201309031020130903132013090314_220130903152013090316 傍らには白く大きなテント(と云うには立派)がありまして、こちらの内部は室内展示スペースとなっておりました。

 小屋の窓には”ここの地層の高さ 海抜約17m”とありましたが、この地域の海からの距離を考えますと、津波の心配もしなければならない標高だな、と思いました。

 屋内展示場の方には、若干建っている位置をズラした移築物件もあります。ちょっと立派な庄屋さん風の威厳ある建物なので、あえて残しておきたかったモノだと推測されます。

 テントとは云え建物の中に入れてしまうと、生々しさが薄れてしまいますが、保存のためには仕方の無いところです。

 生々しさと云えば、どういったワケか、この一帯のどの家屋にも屋根の上には「ソーラーシステム」だか、「太陽熱温水器」だかのユニットが置かれているところに直前までそこに住んでいた人々のナマの実生活がそこはかとなく嗅ぎとれてしまうので、それが却って土石流の被害における凄惨さを増長している様にも感じられました。

 一気に流れ来る土石流の波はとりあえず逃れたものの、地理的・地勢的な位置関係のもたらした極めて偶然の配置によって、この集落にはゆっくりゆっくりと濁流が流れ込み、斯くの如き光景を現出させたのでしょう。確かにコレは世界的に見ても極めて珍しいサンプルケースでありましょうね。

2013090317201309031820130903192013090320 再び屋外の展示スペースに出て、つぶさに埋もれた家々の内部を観察しながら歩いてみました。

 当時、土石流の到来は、既にあらかじめ予想されていたとの事で、この一帯の住民方はすべて避難を完了していたため、幸いな事に人的被害だけは免れたそうです。

 また、前述の様にこうして埋もれた家々に押し寄せた土石流は、そのスピードが極めてゆっくりしたものであったため、家が倒壊してそのまま流される事なく、その原形を残した状態で徐々に埋もれていったそうです。

 資料に拠れば、この時土石流に襲われた地域で倒壊した家屋は2511棟にも上ったそうで、人的な被害こそ無かったものの、ひとつの街が一気に消滅する事態とはなってしまいました。

20130903212013090322 ところで当日のワタシゃ、こんな感じの扮装(笑)。なんだか”懐かしのドリフ番組”に「ワーイ!ワーイ!」と云いながら登場する中年小学生みたいな格好に見えてます。暑さで顔もタレタレになっておりますね。

 有料の資料館には入場せずに、その対面にあった売店でソフトクリームを購入し、一気に融けようとするソレをカポッと口に入れながらも表側からガラス越しに埋ずもれてしまった軽トラックの残骸を撮影していました。・・・ああ、もう少し書き進める予定ではありましたが、本日は只今”目が限界”に達したのでこのあたりで失礼いたします(ホント、今回は”小出しの旅行記”ですんません!)。

 それじゃー、また明日!

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月 3日 (火)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その10:島原:旧大野木場小学校にて)

 はい、こんばんは!東京練馬は相も変わらずアツくてムシムシしております。この夏、全国的には雨降りの天候であるところが多かったようですが、特にここのところの東京周辺では夕立すらも降ってくれません。ところで昨日、埼玉県の越谷市とか千葉県の野田市などに突如巻き起こった竜巻はこの世のものとは思えないスゴさでしたね。今朝になってニュースで映像を初めて見ましたが、自然の猛威には叶わぬものとあらためて実感いたしました。

20130902152013090216 今日は8月14日(水)の午前中、旧大野木場小学校に到着したところからです。こちらも自然の猛威に関するお話の続きですね。

 今から22年前の火砕流により被災した小学校校舎は、こうして今も災害遺構として遺されております。時が経過いたしますと、どんなに過酷であった事象でも、次第に人々の記憶の中では薄らいでまいります。当時同校の六年生だった生徒も、いまや34才の立派な中年です。時々ここに来ては、当時の出来事に想いを馳せたり、色々と思い返したりしているのかも知れません。

20130902172013090218 校門を入ると、御馴染みの二宮尊徳像が立っています。”昭和十五年二月十一日建之”とありますから、明らかに火砕流を直接被っていると思われますが、これは石像だからこそこうして遺されたのでしょう。

 そのとなりにあるのが”火砕流被災校舎保存記念碑”。かつてはこの被災した校舎にも当然の様に解体撤去の話があったそうですが、噴火による火砕流の凄まじさを後世に伝えるべく、こうしてモニュメントとして遺されました。

20130902192013090220201309022120130902222013090223201309022420130902252013090226 窓ガラスのことごとくは、割れて散逸したのか熔解したのか、そのほとんどすべてが無くなっています。

 窓枠も高温に晒されて大部分がひしゃげた様になっています。

 中を覗くと床の土台部分が露出しています。そんなところをみると、本来の床材部分はすべて焼失してしまったのでしょう。

 校舎側面にある非常階段は手すりも含めて比較的に原型を留めていますが、その階段の下には様々な残骸が錆くれたまま置かれておりました。

 さすがに内部に入るのは危険なので許されておりませんが、校舎の周囲をぐるっと一周して、ところどころでその内部を垣間見る事が出来ました。

 ああ、でも本当にここの小学生に犠牲者が出てなくてよかった。先に現在の新装なった大野木場小学校を見てからこの被災校舎の方にやって来たので、より一層その感を強くいたしました。

 22年の歳月は、徐々に周囲の木々を蘇らせ、そのような木々にとまって啼いているセミの声があたり一面に響きわたっております。自然の脅威はかくも凄惨、そしてまた一方で自然の見事な復元力も驚異的です。人間の無力さを感じるとともに、自らもその天然自然の一部である事を今一度自覚いたしました。

2013090227201309022820130902292013090230 今度は広々とした校庭に目を遣ります。校庭内の目立つところにある”創立百周年記念”の石碑を見上げます。この石碑により、当地域ではかなり古くから存在する、歴史と伝統ある小学校である事が伺い知れます。

 昭和18年の同校卒業生が成人式を迎えた時の記念植樹がこのいちょうの木。一度は熱風を浴びたこの木も、説明看板にありますように見事な枝振りに復活しております。植物の持つ驚嘆すべき生命力を感じずにはおれません。

 赤錆びたジャングルジムとブランコの支柱がもの悲しい雰囲気を醸し出すとともに、何故だか我々の郷愁を誘います。かつての放課後、この校庭には子供たちの溌剌とした声が響き渡っていた事でありましょう。

201309023120130902322013090233201309023420130902362013090235 この島原地方を襲い直接的な大被害をもたらした大規模な火砕流は1991年6月3日のものと、同年9月15日のものと二波あったようです。今回初めて知りました。

 案内看板に掲示された写真を見て、魂消ました。今自分が立っているこの位置から校舎を見ると、そのすぐ背後には濛々たる黒煙が迫り来ていると云う図です。

 この6月の火砕流の時には、この校舎の裏を流れる水無川にそって火砕流本体と熱風が流れていったそうで、そちらの方(島原市北上木場町)では43名もの犠牲者が出てしまったとの事でした。

 今では”島原半島世界ジオパーク”との括りで被災した島原一帯を含む半島全域を火山活動による世界的に見ても珍しい奇観と温泉を売り物にしたテーマパークとしようとしている様ですが、少しだけ違和感を覚えました。一方で、同じ島原半島に属する雲仙や小浜の温泉街では、当時の”風評被害”から長く立ち直る事が出来なかった(実際に平成の噴火による火砕流、土石流、噴煙被害は半島の裏側である小浜や雲仙の温泉街に於いては、まったく別世界の様に問題無かったとの事)らしいので、そもそもが観光立国の地に於いては止むを得ないのかも知れません。あらためて焼けた校舎を見上げてはちょっと複雑な心境となりました。

201309023720130902392013090238_22013090240 些か失礼ながら、いかにも”箱モノ行政”っぽい名目に感じられる建物(特に別称の”砂防みらい館”というのが、いかにも)ではありますが、これは国が置いた施設の様です。旧大野木場小学校跡と隣接する形で建っています。

 当所に到着して早々、”たこヨメ”はここの職員である”きれいなおねーさん”と仲良く談笑し、旧大野木場小学校に纏わる話を色々と説明してもらっていました(ワタシはその間写真撮影に終始)。

 当日も屋外は非常に蒸し暑い気候でしたので、あまり気が進みませんでしたが、涼を求めるつもりで少しだけ中に入ってみる事にいたしました。もちろん入場は無料です。

20130902412013090242 入り口を入ってすぐのスペースがワンフロアの展示コーナーとなっており、火山や噴火、それに纏わる災害についての小中学生の自由研究が展示されておりました。

 「くらしがげき変した」と云うショッキングな大見出しが躍る壁新聞(懐かしいですね:笑←ワタシもムカシ新聞委員だったコトがあるなぁー、そういえば)には、当時の小学生が体験した避難所生活や仮設住宅での暮らしに関する記事が満載でワタシたちの目を惹きました。

20130902432013090244 そろそろ次のスポットに歩を進めなくてはなりませんが、何かがワタシたちを惹きつけるのか、なかなか立ち去り難い場所でした。

 ムシムシと暑い中に立ち、セミの気ぜわしい声を聞きながら火砕流の流れた痕の残る大地を見ていると、自然と人間との関係性や、生活とは?はたまた人生とは?・・・なんて哲学的思索に耽ってしまいます。今は誰も住むことの出来なくなった土地も薄くはありますが若草色に染まっています。

 それじゃー、また明日!今日はちょっとカタかったかな(まっ、タマには真面目なハナシもいいでしょ:笑)。

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

2013年9月 2日 (月)

たこたこ西日本ツアー2013夏(その9:雲仙→島原)

 はい、こんばんは!今日もムッシムシの気候の中、「一歩進んで二歩下がって二歩進んで三歩進んで二歩下がった(なんじゃ、ソレ?:笑)」様な一日。嗚呼、”ぴよーーーーーん”と一気に進まぬモノかと想う今日この頃ではありますが、ホントここのところ、バイオリズムがクルっとるとしか思えん。

 ・・・せめて今夜も”夏休み”の思い出に浸って、少しは癒されたいと思いますヨ。

20130902012013090202 で、本日も旅行記の続き。

 実は、8月14日(水)の雲仙を出る朝に「えびしま@させぼ」さんから二通のショートメールを頂きまして・・・

 ・・・「おはようございます!もし時間があれば火砕流の遺構を訪ねて下さい。旧大野木場小学校、道の駅深江、雲仙岳災害記念館など、眉山ロードはお勧めです。----END----」

 ・・・「火砕流、土石流の遺構は想像を絶する物ですので、時間が許す限りご覧になって下さい。島原からフェリーで熊本に渡るとよいかもしれません。ご安全に!----END----」

・・・ソコで一句、「イキましょう!可能な限り、たこちゃんズ(五七五になっとる:笑)」。

 で、初めに訪れたのは「”現”大野木場小学校」の方(大野木場小学校の字面を追っかけてたら、ここに来ちゃった:泣笑)。当然、ソコに在るのは普通に今っぽい小学校にキマっています。

20130902032013090204201309020520130902062013090207201309020820130902092013090210 が、その小学校の対面には「かどわき歴史災害記念館」と称する建物がありまして、旧大野木場小学校が火砕流で被災した時の様子を撮影したパネルや、校舎内に残存していた什器・備品などが展示してあります。

 まずは、玄関口の脇になにげなく置いてある赤錆びた”金庫”が、訪れた人々に何かを語りかけようとしている様に見えます。

 ”まさに、その瞬間”の時間を指したままヘチャむくれてしまった掛け時計は見る者の心に訴えてくるものがあります。

 噴火が始まった当初の写真にはいまだ完全体の校舎が写っています。そして火砕流が通り過ぎたあとは”残骸”となりました。

 せめてもの救いは、平成3年9月15日18時54分に発生した大火砕流により付近の民家等153棟とともに大野木場小学校は全焼してしまいましたが、避難が徹底していた深江町での人的被害はなかったと云う事実です。

 火砕流に飲み込まれた校舎の中にあった備品は御覧の通りにスッカリ火が通った状態になってしまっていました。その後、復旧とともに行われてきた砂防工事ではすべてリモートコントロールで建機を動かしていたとの事で、ほとんどサンダーバード(国際救助隊)を地で行く世界ですね。

2013090211201309021220130902132013090214 続いて走り出すと、たまたま案内看板を発見したので、今度こそ”旧大野木場小学校”を目指せそうです。

 結構走ったケドなかなか出て来ない。ホントにこんなところにかつての小学校なんかがあったのだろうかと、そろそろ不安になった頃、またまたT字路のドン突きに小さな案内看板を発見いたしました。

 そこを左折したら、すぐに目的地はありました・・・あまりにも先ほど見たばかりの写真の中の光景そのままに。

 ”旧大野木場(おおのこば)小学校前”にようやく到着いたしました。なんか昨日訪れた軍艦島と云い、本日この場所と云い、期せずして”遺構”ばかりを巡っている様な気もいたしますが、ちょうどワタシたちも”近過去の現実”と向き合う必要性を感じていたところなので、これから勉強してまいろうと思います。

 それじゃー、また明日!今日は短くて申し訳ありません。

 2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

 このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。

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