なんだか久しぶりにアンパンが喰いたくなった
昨日は、ショッカーとかジョーカーぢゃ無くて(笑)、”ショーカー”関係でビミョーに盛り上がったコメント欄を見て楽しませて頂きました。まぁ、ずいぶんと色々な懐かしい車名がコメント欄に溢れておりましたね。とあるショーカー由来のモティーフが後に生産車へと結実していく過程には面白いモノがありまして、例えばシボレー・コルベア・テステュード→フィアット850スパイダー→ランボルギーニミウラなんて云うのは、「昼間は目ん玉が上を向きっぱなし」系(笑)リトラクタブルライトの系譜で、実に最後にはポルシェ928だの968だのと云ったドイツ勢にお株を奪われてしまうと云う事態にも相成りました。やはり”先取の気性”イタリアンデザインはスゴイですね。
ところで、本日のお題はアンパンマンの生みの親、やなせたかし先生が先日天寿を全うされたとのコトで急遽想い付いたモノ。あっ、ワタシ、実は結構アンパン大好きなんです。もちろんビニール袋に得体の知れない揮発物を封入して、ソレをスーハースーハーするような趣味はござんせん。本物のアンパンのハナシです。まずは、パンにアンコが入ってると云うダケでエライ。確か、銀座木村屋總本店が発祥であったかと思いますが、そんな”純正”のアンパンにはヘソの部分に桜の花を塩漬けにしたようなモンが埋め込まれてますね。
アンパンマンさんには桜の塩漬けは埋まってなくて、もっと洋風な出で立ちでしたが、自分の顔の一部をちぎってヒトに分け与えると云う前代未聞な博愛主義ヒーローでした。そんな、やなせたかし先生はかつて三越の宣伝部に籍を置いていた時代があったそうで、あの有名な三越の包装紙の筆記体ロゴは先生のデザインによるものだそうです。
有名な童謡のスタンダードナンバーである”手のひらを太陽に”など歌曲の作詞者としても知られていますし、50才台にしてようやくビッグヒットとなるアンパンマンをものするまでは、マルチクリエーターとしてずいぶんと長い道のりではありました。過酷な戦時中の従軍経験から生み出された、超博愛主義で決して万能ではないヒーローのアンパンマン。ワタシ的には世代がちょっとズレている上にコドモも持たないので、基本的に幼児向け絵本であったこのマンガを懸命に読む機会はありませんでしたが、アニメ「それゆけ!アンパンマン」の主題歌は、なぜか当然の様に歌えます(笑)。先生も色々な持病を持たれて、晩年にいたるまで長く御苦労はされた事と拝察いたしますが、いつ拝見しても明るく飄々としておられ、90代半ばまでみずみずしいほどの若々しさを保たれていた事には驚嘆しておりました。永遠の命は、やはり無いんですね。日々を大事に生きよ。
それじゃー、また明日!
2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。
このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。
« ランボルギーニ・エスパーダにインスパイアされたハナシあれこれ | トップページ | マセラティクアトロポルテⅤのドアトリムをはずして見る »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« ランボルギーニ・エスパーダにインスパイアされたハナシあれこれ | トップページ | マセラティクアトロポルテⅤのドアトリムをはずして見る »
井伏鱒二先生が亡くなる少し前の某テレビ局インタビューで
「死ねない病気だ(笑)」とおっしゃっていたのが、
当時、子供心にも印象的で、よく憶えているのですが、
それを思い出しました。
俺も病気が治る前に、いつかシャマルに乗ろう(笑)
投稿: いつかはシャマル | 2013年10月17日 (木) 22時15分
シボレー・コルベア・テステュートを真上から見たエイリアンのようなスタイルの写真を見たとき、ポルシェ928の原型なのかなと思いました。
ミウラの流麗でグラマラスな外装デザインでありながらライト周りの造形がちょっとグロテスクでもあり、キモカッコいいクルマの代表作?(←失礼)。
アンパンマンは下の世代の番組なので詳しくないですが、自らの身体を分け与え食べさせる自己犠牲の精神に感心。
投稿: Sm | 2013年10月17日 (木) 22時45分
アンパンマンといえば、JR四国の”アンパンマン列車”が有名ですね。
やなせたかし先生が高知出身であることで、乗車率向上目的で採用されました。
いつまでも走り続けて欲しいと思います。
それから本日のお題を見て、石立鉄男+牛乳+あんぱんの組合せを思い出しました。
似合うなぁ(笑)。
投稿: Wさま | 2013年10月17日 (木) 23時51分
やなせさんは大往生でした。ご本人はまだまだやりたいことがあるとおっしゃられていました。シボレーの奇妙な車は、爬虫類か、深海魚みたいですが、憎めません。
最近、餡パンは食べませんね、いつも選ぶのはアンドーナッツです。昔はウグイスパンやら、牛乳パンやら、サラダパンなんてありましたけど。。
投稿: 練馬のH | 2013年10月18日 (金) 08時54分
今読んでいる山岡鉄舟を描いた小説に、たまたま銀座の木村屋が桜の塩漬け入りあんパンを発明するくだりがありました。
それによると明治天皇への献上の際店で売っているのと全く同じではまずいということで載せて見たのが始まりとか。
嘘か本当かはわかりませんが。
投稿: おぐ | 2013年10月26日 (土) 13時20分