はい、こんばんは!連休明け二日目の東京練馬、雨こそ降らねど、終日強い突風がぶーぶーと吹き荒れ砂塵が舞い上がる、難儀な天候の一日でした。ひー、クルマをオモテに出せん(泣笑)。
ここで、極めて久しぶりに書いておきましょう。当ブログは本来「マセラティ(中古車)専門店」であるところのマイクロ・デポ株式会社の公式ブログでして・・・って、もう、いっか(笑)。とにかくマセラティに関係あるハナシも関係無いハナシもヒマつぶしに読んでってくださいまし。このブログ読んで、「ヘンな店!」っと、とりあえず当店に御興味を抱いたら、とにかく即座に御来店を(ちょっと商売:笑)!軽自動車からロールスまで、なんでも取扱いまっせー(と、なぜか関西弁)!!

・・・4月27日(日)、札幌市内の「I」さん宅にお昼頃御邪魔いたしまして、先日お納めしたばかりのマセラティクアトロポルテⅤDSに出ている警告表示を再現するための走行を行いました。札幌郊外の広い広い幹線道路をIさん御夫婦とたこちゃんズの4人乗車でしばらく御本人にドライブして頂いたのです。右後部のストップランプ電球ソケットが焦げた様に変色し一部欠損しており点灯しておりませんでしたので、とりあえず導通はする様にと応急処置。一方、時に現出するアラーム表示の方は走行中に出なかったので様子見というコトにし、”たこちゃんズ”は一旦夕方の再会を約して市内中心部のホテルへと向かいました。ホテルにチェックインして部屋に入ると、ようやく”仕事モード”から解き放たれてリラックス出来そうな空間が用意されておりホッとするひととき。ここがこれからの札幌周辺観光の拠点となるワケです。





ホントは夕方までの間、高速をトバして小樽あたりにでも繰り出してみようかとも考えていたのですが、Iさんの御宅にアガりこんだら意外にハナシが長くなっちゃって長尻し過ぎた(ホントに御迷惑をお掛けいたしました:笑)モンで、中途半端に持て余した時間を市内観光に充てるコトといたしました。
ホテルの宿泊者用ラウンジでは無料セルフサービスのコーヒーを飲んで、ちょっとキリっと復活いたしましたので、オモテに出て周辺を散策するコトに。
ホテル前の交差点のその先には、写真で見たコトのある風景がそのまま現出しております。「あれ、なんか”有名どころ”だよなぁ」
果たしてソレは「旧北海道本庁舎」たる「赤レンガ」と呼ばれる建造物でありました。同じ敷地内のすぐ隣には現庁舎も立派に聳えております。札幌市内中心部はいまや東京都心部と遜色ないほどに都市化が進み、周辺には大きなビルディングが立ち並んでいるのですが、そんな都会の喧騒とは無縁なこの公園場内はとても美しく整備されておりました。

当初モニュメントとして、外観のみを残してあるだけの建物であると思っていたのですが、この「赤レンガ」は現在でも絶賛稼働中(笑)でして、内部はプチ博物館状態となっております。
表示板を見れば、見学は無料だそうです。看板の方は・・・「北海道立文書館」となってますね。せっかくですから、さっそく大きな木製の扉を押して中に入ってみましょう。「よっこらしょっと(ホントに結構重い&建て付けがマズい)」



ほぉ~、サスガに昭和も大正も(もちろん平成も:笑)スッとんじゃって「明治」臭が横溢しております。
柱、手摺り、窓枠・・・木製の部分にはこれでもかと云わんばかりに装飾的な彫刻が施されております。電動工具も無かった当時には、ここまで造り込むのにさぞや手間が掛かったコトでありましょう。
若干、色目のヌケ掛けた臙脂の絨毯も「いかにも」と云った感じでいい味を出しております。
また、建物の外側から差し込む陽光の加減がなんとも云えないですよね。サッシ窓に嵌め込まれたガラスと違って、表面が”レロレロ”なムカシのガラスには優しい趣きが感じられます。



館内の博物館的展示は、各部屋ごとに取り上げる内容が異なっており、順番を考えず(事前情報に触れず)に回ったら、アタマの中身もぐるぐる回り(笑)、なんだかカオスります。
「北方領土館」ってネーミングもそのまんま過ぎる直裁さだけど、プロパガンダ展示なのだろうからソレでいいと思います。国際政治学的には難しい問題なので、東京で生まれ育ち、極めてテキトーな社会科授業しか受けられなかったワタシには詳しいコトは良く分かりませんが、ワタシが小学校高学年だった頃あたりから、盛んにテレビのスポットCMなどで「ハボマイ・シコタン・クナシリ・エトロフの北方四島はニッポン固有の領土です」的な政府広報が流されるようになった覚えがあります。・・・あっ、この四島の名前は諳んじていたものを(順序も)そのまま書きました(で、ウラをとったらあってました:笑)。40年も前のテレビCMからの刷り込みだけで憶えてるんだからスゴイ効果だよな。しかしエトロフは恵登呂府と書くのか、書けないよな、フツー。











地元の名産品展示コーナー(ここでは地酒)があるかと思えば、自然科学系の”生モノ(笑)”っぽい展示もあったりする。
この生モノ展示部屋を真夜中に警備のため見回るおぢさんは、ソートー肝が据わってないとね。懐中電灯の光をアテたら、目ん玉のところだけ”ギロッ!”っと光ったりしてな・・・考えたダケで、おーコワ。
一方、ここではホンの一部だけの御紹介にとどまりますが、アイヌ文化に関する展示も地元だけに充実しておりました。
貯炭式ストーブなんて言葉もはじめて聞いた。真冬の寒さは想像を絶するのであろう北の大地、暖房に供する熱源は、やはり炭がポピュラーでありましたのでしょうね。
ああー、ナウマンゾウってのも、ちょうど中学校にアガる頃に(なぜか)流行ったなぁ。「○研の科学と学習」みたいなオベンキョー雑誌の付録には、ナウマンゾウねたが必須みたいな時期がありました。骨格標本の模型なんかも組み立てた覚えがある。
そうかと思えば樺太島唄(音出ます、注意!)、そして間宮林蔵さんですか。間宮林蔵と云えば、社会科の授業をマジメに受けてなかったワタシにとっては、伊能忠敬とともにヒトからげで「なんとなく地図関係のヒト」と云う認識。上記のウィキ先生に拠れば西蝦夷地を測量しアイヌ人との間に子供をもうけたとの由、それはそれは北海道開発の礎になった人物だったんですね、こうして顕彰してあったのもようやく理解出来ました。
・・・ところで、どうも館内のカオスっぽく(無秩序に)感じられる展示内容には、ワタシたちの見学要領のテキトーさ以外にも理由がある様で、本来は北海道開拓記念館と云う施設が別にあり、現在その施設を北海道博物館としてリニューアルする工事をしている最中だそうです。よって本来はソチラで見るべき展示物もここに並べていたのかも知れません。新装予定の「北海道博物館」ってのも「ざ・ほっかいどー」的なネーミングでステキです。再度札幌を訪れるコトがあれば、立ち寄らせて頂きたいモノであります。







館内の博物館的な展示部屋をだいたい見終えると、「記念室」なる看板が目に入りました。かつてこの赤レンガがホンモノの道庁本庁舎として現役であった頃、この部屋が知事室として供されていた様です。
中に入って室内を見廻せば・・・おー、やっぱサスガに「ヴい・あい・ぴい」のかほりが芬々と漂います。
どーです、この日の丸と北海道旗(そして御約束の地球儀:笑)に彩られた知事のデスクは。窓辺のブ厚いカーテンも、ここでのポイントゲッターですね。
各チェアーには白い無骨なカバーが誂えられていまして、重役気分は満点な空間を演出しております。
ホントは歴代道知事の「肖像画」などと云うステキなものもこの部屋のカベには掛けてあったのですが、あえてここに載せるのは御辞退申し上げました(笑)。
実にこの部屋の展示で一番目を惹いたのが、小さな額装の中のチマチマした細かい字で書かれた表でありました。戦後、「北海道知事」って呼称になってからの北海道最高責任者のヒトは、現役含めてたったの6人しかいないんですってね、コレはヒジョーに意外だったなぁ、初めて知った。ともあれ、この中ではヨコミチさんしか知らなかったんですケドね、不肖のワタシ。





・・・ふぅ~、重厚な雰囲気を堪能し過ぎて、些かならず気後れし掛けておりましたが、そろそろオモテに出て現実の札幌、その空気を味わいに戻りましょう。
この日、旧本庁舎前の公園では、冬場の降雪時に積み上げた根雪がところどころに散見されました。つい今朝方まで、桜の時期が済んで新緑が美しい練馬の光が丘公園を歩いて、地下鉄→モノレール→飛行機→レンタカーと一気に札幌までまいりましたので、高速道路の両脇と云い、こういった公園内と云い、「春はこれから」と云った佇まいの”なんとなく茶色い”風景が一層懐かしく、また奇異にも映りますね。
「この旅行滞在中に桜は間に合わないかなぁ。」なんてコトを考えながら、もう少し夕方の約束時間まで市内中心部を歩くコトにいたしました。そんなところ(公園の出口付近)に案内板を発見。「なぬぅ~、この赤レンガってレプリカだったのか(ま、ソレにしてもスゴいんだけどね:笑)」ともあれ、夜は庁舎をライトアップするらしき装置も茶色い芝生の上には見えるので、このあとの「夜のお楽しみ(うふふ)」の帰りにでも立ち寄ってみようかな。
それじゃー、また明日(必ずしもコレの続きだとは限らないけれど、アゲイン:笑)!
2013年3月4日以前の過去記事は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。
このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。