おこんばんは!!まずは、皆さんに御報告をば・・・「受かりましたヨ!」先週お騒がせしていた「損害保険募集人一般試験”基礎単位”」に。ワタシの得点は88点だったそうで、事前に自らに課した三回の模試では、①70点→②82点→③77点であったコトを考えますと、自己最高得点で、本番でのツヨさを実証(ダレに?:笑)したコトになりましょうか。・・・あー、ホッとしたわぁ、とりあえずヨカッタ(有難うゴザイマス!!)。
ところで、土曜日の本日は、「ひこうき班長」さん(モノホン!)が直属部下のMさん(御来店二度目)をお連れになっての御来店。御両人は午後一番にお越しになって、そのまま夜の”ホルモン屋”まで商談&雑談をこねくり(笑)まわし、あろうコトかマセラティ3200GTを速攻で御売約!お二方には本当に心からの感謝を申し上げます。有難うございました!
そして、今まさに「ホルモン屋にモノ好きが集まって、練馬のHさんの”イタリアンなクルマ趣味道楽&マセラティ100周年イベント”についての御講釈をみんなで賜ろう!の会(←先日三秒でキメた題名 原題:帰国歓迎会:笑)」の宴は最高潮!となっとります。
だからと云って、ブログの方も、アダやオロソカにはしておりません!本日も”教祖様とニューギブリ”・・・昨日の続きを”超長文”にてお届け申し上げます。

・・・今日もまた、”クルマ好きが嵩じて、ついには結局ソレをショクギョーにしてしまったと云う、可哀想な(でも、すこぶる楽しそーな)”いいトシこいたオヤヂが二人してガッツポーズをキメております。
いつもそうなんですが、清水草一さんの取材と云うのは、大概三週間前くらいに御電話を頂くコトから始まります。「(おずおずと)あのぅ~オカモトさん、新しいギブリって乗られたコトあります?」「いやー、ないない。最近インポーター変わってから(ディーラーから)呼ばれないモン(笑)」「旧いマセラティ屋のオカモトさんに最新のギブリを乗って頂いて、走らせながら対談するって企画なんですけど」「うわぁ~ウレしいな。来て来て!」・・・そうして昨日午後の取材と相成りました。



まずは、同行のプロカメラマンさんによる店舗前での撮影でしたが、本日の主役たるマセラティギブリⅢを明らかに圧倒凌駕する「Yさまの超絶マセラティギブリカップ」(たまたま今晩お納めするために、昨日継続車検を済ませたのちに内外装清掃の上で店舗前に待機させていたのです)のオーラに取材陣全員がクギ付けで、しばらくはコチラの方をビシバシ撮ってましたヨ。
そんな清水さんですから、この取材にワタシを指名した意図は、先の電話打ち合わせの段階から見え隠れしておりました。とにかくワタシから、なんとか”チョ~カラクチ”の発言を引き出そうと”誘導”していらっしゃいます。
ともあれ、とりあえずワタシがニューギブリのステアリングを握って光が丘公園外周路を周回するコトとなりました。「コレ、点きっ放しなんですよぉ」とフロントオーバヘッドコンソールのルームランプを指し示す清水さん。「コレって、どう思います?」「まぁ、マセラティなんですから、このくらいは・・・(苦笑)」「ナニが原因なんですかね?」「タイマーリレーかなぁ」「(同乗の三男)クアトロポルテⅣのドアラッチみたいに内蔵マイクロスイッチがダメなんじゃないですかねぇ。たぶんAssy交換だと思いますけど」「ナルホド」

・・・同行の編集氏とカメラマン氏はいったんギブリを降りまして、外から走行シーンを撮影なさると云うので、ワタシはそのまま清水さんと三男を乗せて公園外周路を周回しました。流し撮りの撮影は一発OKだったらしく、今度は光が丘公園の有料駐車場に入れようと云ったハナシになりました。”P”って書いてあるから、ソコに入って行きましたが、そもそも狙っていた公園来園者用の広々とした駐車場ではなくて、その手前にあるスポーツ施設来場者用の駐車場に間違えて入っちゃった。ところが怪我の功名、却ってココの方がいいんじゃないの?と一瞬にしてハナシはまとまり(このあたりのアバウトさが”イタリアン”っぽくていいよな:笑)、この場所でそのまま車輌各部の点描を撮影するコトとなりました。この駐車場入口の料金箱が設置してあるところは、結構大きな段差があるとともに傾斜もキツく、「(入りかけて、ワタシ)コレ、ハラ下だいじょーぶですかねぇ?」「(取材陣全員)あ、大丈夫だと思いますよ」「あ、よっこらしょ、あースラなかった!コレが一番スゴイ!!(ワタシと三男)」思えば、フィアット陣営の打ち出すアッパーマーケット投入車種に於いては、フェラーリカリフォルニアスパイダーあたりから、「最低地上高をキチンと確保してある」と云う特徴を全面的に打ち出す様になってきた感じがいたします。おそらく、いまだ隅々までの道路インフラは完備していないと思われる「アジア大陸商圏」での販売拡大をネラってのコトでしょう。ほとんど日本全国隅々まで舗装道路が完備している我が国の商圏ですら、旧来のマセラティやフェラーリなど、最低地上高が低すぎると云う理由でその購入をためらっていらっしゃる方々が大勢なワケですから、もちろんスタイリング上に若干の難点は出てますが、ここは素直に喜ぶべき部分だとワタシは思っています。今回のケースでも、大のオトナが5人乗車状態でしたからね。
というワケで「100パーに、入って安心、ニューギブリ(たこの五七五・その1:笑)」



さぁ、いよいよ、旧来からのマセラティフリークより「非難と落胆の嵐」攻撃(笑)を受けていると云うウワサの内装をじっくり拝見いたしましょう。
「(清水さん)コレ、室内に革のニホイがぜーんぜんしないですよね」「(ワタシ)そーですね、確かに。なんか革って感じのニホイはしないなぁ」「なんか革自体も、レク○スとかの質感にソックリなんですよ」「ああ、仰る意味はなんとなく分かります」「このウッドパネルみたいなのプラスチックですよねぇ~」「うーん、確かに」「あー、このセンターコンソールのうしろなんて全部樹脂丸出しだぁ~」「うー、でももう仕方がないんじゃないですか、コレが時代の流れと云うモンですよ、きっと。”コウギョーセーヒン”になったってコトですよ」・・・なんとか、ここぞとばかりにワタシから「負の発言(笑泣)」を引き出そうと、清水先生はカマを掛け続け(笑)ますが、今回ワタシの決意はカタい。「このニューギブリ、決してクサすまいぞ」と(笑泣)ギリギリの攻防は続く。



・・・続いてはエンジンルームの撮影が始まりましたので、ワタシと三男も御相伴に預かりました。
「(清水さん)ひぇ~、なんも無い。まるでクラ○ンみたいだなぁ」
「(ワタシ)ううぅっ!カムカバーに結晶塗装されてない・・・。(あ、ま、でも、コレで結晶塗装がハゲてるとか云われなくて済むよな、新車がこうなんだから・・・ギリギリで前向き姿勢を維持:笑)」
この個体、ディーラーさんの広報専用車として活躍し、すでに8千キロを超えた走行距離を経ておりますが、エンジンルーム内にはオイル滲み一つなく国産車もかくやと云った信じがたいホドの清潔さ。このあたりにはフィアットの量産車種(正確・緻密な工業製品群)作りのノウハウが遺憾なく発揮されていると思いました。ニューギブリの出現当初、廉価版マセラティの量産と聞いて「デ・トマソ期におけるビトルボの悪夢(笑)」をすぐに想起してしまったワタシも、コレにはホッと胸を撫で下ろした次第です。
というワケで「大丈夫、コレならフツーに、足になる(たこの五七五・その2:笑)」

オプションとして御覧の様なサンルーフも御用意してございます(笑)。
デ・トマソ期のビトルボ系マセラティでも、マセラティ430などにはサンルーフ設定(当時のBMWが採用していたユニットを使用していたので、皆さんが想像するホドにはコワれない。←当時のBMW並にはコワれる:笑)がありました。続いて美しい装飾メッキの施された4本出しエキゾースト。コレもある種、近年(とは云え、ここ25年くらいなんですが)のマセラティ車に於いてはアイディンティティーのひとつと云えましょう。こういったところをシッカリとオサえて継承するのが、ブランディングにとっては非常に重要です。マフラーカッターの奥にはなにやら”装置”が存在しています。公式日本語版カタログに拠れば、「Sportボタンを押すとバイパスバルブが開き、圧倒的なサウンドを轟かせます(原文ママ)」とありますんで、ソレの機構部分なのかも知れません。ああ、そういえば、”圧倒的なサウンドを轟かせ”ながら走るのを忘れてた(笑泣)。

「(ワタシ)ところで、もうこのクルマの様に、マセラティでも右ハンドルがデフォルトになっちゃってるんですか?正規モノは」「(清水さん)おそらくそうなんじゃないですかね。今はもうほとんど輸入車の正規モノは右になっちゃってますから」・・・光が丘公園周辺での撮影を滞りなく済ませたので、三男の安全運転にて店舗前まで戻ってまいりました。その間、カメラマンさん・清水さん・ワタシ(左から順に)と大のオトナ三人が後席の住人となりましたが、ほとんど同じ様な幅を持つマセラティクアトロポルテの後席と比べた場合には、やはり広々と云うワケにはまいりません。なるほど、本日になってカタログをよく見れば”スポーツクーペ”であるとのコピーが踊っています。そうなんだ、コレはクーペなんだ。フルサイズの4ドアサルーンではないんだ。
そして、このたび清水草一先生より頂戴した短時間街乗り試乗経験を通じて得た結論。
①:日本での時間貸し駐車場(コインパーキングの普及)事情や、道路事情にはマッチしていて合格。
②:一方で、ほとんど幅2メートルに及ぶ堂々たる体躯は、定置場所としての駐車場の確保を困難にしているので、ここははっきりとバツ。このあたり、道幅が広くガレージ事情の良い諸国においてはさほど大きな問題にならないと考えられるので、日本で普及させるためには現行型クラ○ンアスリートを見習うべきだと思った(清水さんもワタシも現行クラウンを「くやしいケド、意外にもカッチョいい」と評しております)。
③:4ドアなれど、大人5人の乗車で長時間はキツそう。リアシートはプラス2を遥かに超える作りだけど、フル4(5)シーター車と云うにはムリがあるレベル。やはり原則的には大人二人と子供2(3)人のための空間だと思う。
④:肝心の新世代マセラティエンジンは、V6ツインターボでまさに”ビトルボの再来”。超低回転域から怒涛のトルクを味わえると云ったところは、まさしく正調ビトルボマセラティの趣きですから、わざとだとは思うケド、フェラーリエンジンの「クォ~~~~~ン」な味付けとは相当異なります。エンジンには不快な振動や旧き善きビトルボの特徴であり魅力であった不等間着火のためのパルスはほとんど感じられませんでした。60°バンクのV6が効いているのでしょう。8速オートマはZF製なのだそうで、現行車には珍しく適度な変速ショック(ホントに微妙にしか伝わらない)を伴いながらの加減速はレトロ車ジジイの気持ちを逆撫でしない絶妙な按配でありました。
⑤:電気回りや艤装の耐久性、信頼性に関しては、今後の経年を待たねば結論付けるコトが出来ませんが、直感的に「旬はそれほど長くはないな」と思いました。中古車となった場合には、5年落ち以内で手に入れて散々乗り倒し、長くても5年程度で買い換えると云うのがベターでは無かろうかと思います。幸いにして、このニューギブリは従来のマセラティに比してケタはずれの量産(マセラティ社全体で年産5万台:その大半を目指す)を行いますので、中古車市場にも今後続々と(現に今も出てきております)程度の良い個体がラインナップされるコトでありましょう。
⑥:足回りは良く調教されているイメージで、サラブレッドとしてのスジも悪くありません。ブレーキも街乗りレベルではそのポテンシャルの何分の一も使ってない感じでした。従来現行型のドイツ車や国産車を嗜んできた向きには、絶好のデビューイタリア車となり得ます。各部を良く見ればフィアット系量産車種(ニューパンダ、チンクェチェント、グランデプントなど)で見たコトのあるパーツもうまく流用されているのが分かり、経年後の部品調達にも不安が無さそうです。
⑦:総論としては、高年式中古車で買うのが良さそうです。色々とオプションも付いてたりしますんで。ちなみに、今回の広報車、頂いた資料に拠りますと車輌本体価格(税込)だけでは¥8,340,000と云う価格ですが、装備されているオプション(税込)は¥1,341,261にものぼり、つまり総額では¥9,681,261の個体であるワケです。新車の場合には、自動車取得税や登録諸経費、納車準備費用などがまだまだ加算されますんで、結局は一千万円超えの天上界価格であるコトには変わりありませんね。ついでながら、ワタシ自身の備忘録として、オプション装備とその税込価格を以下に列記しておきます。
ヒーテッド・ワッシャー(原文ママ)-----------------------------¥22,629
電動8方向調節フロントシート(運転席メモリー機能付)----------¥130,629
電動調節式ステアリングコラム(前後・上下)--------------------¥44,229
リアビューカメラ-------------------------------------------¥52,457
サンルーフ----------------------------------------------¥161,485
19インチ・プロテオ・ホイール-------------------------------¥131,657
電動8方向調節フロントシート用シートヒーター------------------¥49,372
プレミアムサウンドシステム---------------------------------¥124,458
フロント&リアパーキングセンサー(ビジュアル表示機能付き)-----¥84,343
自動防眩サイドミラー---------------------------------------¥65,829
フルプレミアムレザー--------------------------------------¥327,086
イージー・エントリー&エグジット・システム----------------------¥44,229
ラミネート・ドア・ガラス-------------------------------------¥102,858
・・・どう考えても、上記の中から50~60万円分は付けたくなっちゃいますよね(特に革装とか)。ともあれ、マセラティフリークの理想としては、最新のマセラティテクノロジーを比較的安価に手に入れるコトが出来るこのニューギブリを日常の足にして、もう一台はネオクラシックかビンテージ・ヘリテイジのマセラティをバリバリに仕上げて持てる身分になりたいモノと。双方のナカ採って、「あえて、今だからのビトルボマセラティ」も楽しいマセラティライフの選択肢ですヨ。もちろん、ニューギブリにもオファーがありましたら、全力で車輌をお探しし、マイクロ・デポの専門店品質でお届け申し上げます。
最後にもう一句、「信頼度、アゲればサガる、手造りのアジ。ウレしくもあり、カナしくもあり。(笑泣)」
清水草一先生、このたびはベンキョーになりました。有難うございましたぁ!また御待ちしておりまぁ~す!!
それじゃー、また来週。今週も皆さん、有難うございましたぁ!
マセラティでイッてみよう!Part2・Part3を通したすべての過去記事への一気到達用ページ(このページが便利ですので”お気に入り”にブックマークしてください)を新設いたしました。
また、2013年3月4日以前の過去記事のみの閲覧は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。
このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。