こんばんは。朝から薄曇りの本日は、可もなく不可もなくの極めて平凡な土曜日でした。明後日の月曜日には台風がやってくるかも知れないので、継続車検の済んだマセラティスパイダーザガート(杉並のMさん、本日は有難うございました。弟様にもヨロシク。)をお納め出来たのは至極ラッキーに思えました。・・・そうして、今晩もようやく昨日の続きを書き終えました(キツかった:笑泣)。

今日は"Maserati 100th Day1 Modena dinner"と題されたフォルダを展開して拝見するコトといたしましょう。さしずめ”モデナの夜篇”と云ったところでしょうか。
ところで、昨日は時系列が一部朝夕ひっくり返った記述になってしまい申し訳ありませんでした。頂いた画像フォルダ内のファイル名附番が途中まで上下ひっくり返って保存されちゃっていたのに気が付いていませんでした(”ろーがん”なモノで:笑泣)。
・・・ところで、青く輝くこの場所は、マセラティの本社工場?「えー、いいなぁ~~~~~!!」

「マセラティ一世紀の集い」と看板にあります。・・・ああウチでやってる「ダメ男の集い」もGatheringにゃ違いありませんが、まだまだ15年ですから四半世紀にも及びません(頑張ろうね、ひこうき班長さん!:笑)。
どうも、ここはすでに工場建屋の内部である様子ですね。御参加の皆さんが御揃いになって、稼動していない夜の工場内を、ディナー前のアペリティフとして、まずは見学すると云った趣向なのでしょうか。



なるほど、写真や動画で見慣れたマセラティ社工場内のアッセンブリーライン風景です。
組立中のモノコックボディは、上空に設置されたトロリーコンベアからケージごと宙吊りにされた状態のままでしばらくの間は場内の各作業工程を順次巡ります。
マセラティ社の自慢は、このケージを回転させ得るメカをコンベアコンポーネンツに導入した一事にある様です。とにかくコレが見せたくて仕方がないと云った感じが画像からも伝わってまいります。この車体の全長方向前後中心軸を支点にして、組み立てられる主体を回転させながら、作業者が楽な姿勢で、そしてハッキリと目視しながら作業が出来るアッセンブリーラインの導入は、各作業の確実性向上と高効率を生み、現場従業員にとっても大いに福音であったコトでしょう。



実はこういった回転式ケージ、ワタシの旧い記憶では、Old-timer(オールドタイマー)誌だったか、ノスタルジックヒーロー誌だったか(おそらくは前者だった様に思うが)に「旧ミニ」なんかのレストア記事が連載されていて、その中に出てきたモノです。
確か”ケルン石塚”さんとおっしゃるミニのレストアラーの方が、ワタシなど足元にも及ばぬ偏執狂(失礼、ホメ言葉ですからね:笑)振りを毎回発揮されておりました。そのような記事の中では「バーベキュー」と称する、まさに手製・手動の回転式ケージ(もちろん旧ミニ専用)の作り方なんて云うビックリねたまでも披露されていた様に思います。旧ミニに着目していたところがミソでして、50年近くモデルチェンジをしなかったソレは、どの時代の個体を持ってきても車体の寸法が同じなので「バーベキューケージ」に載せるコトが出来たと云うワケです。このマセラティ本社工場の場合でも、ソレは同じ。

現行型のグラントゥーリズモとグランカブリオの全長は4885mmで同寸ですから、工場のアッセンブリーラインをほとんど改装する事なくバリエーション展開が出来たんでしょうね。マセラティ工場の生産技術担当者が日本の旧い雑誌にインスパイアされて、このアッセンブリーラインの着想を得たのなら面白いのですけども。ともあれ、そんな回転ケージ付きトロリーコンベアーのスキマからは、なにやら楽しそうなセレモニー風景が先ほどから見え隠れしております。



先ほどの演台で御挨拶をされていた方と、こちらで妙齢の美女からインタビューを受けている方は、「練馬のH」さんがわざわざ写真に収められているところを見ますと、きっとマセラティ社かフィアットクライスラーグループの重役方なのだと思われますが、ドナタですか?
場内の演出は、御覧の様に「さすがはマセラティ、センス一発勝負!」と云った按配です。わざわざ100周年ギャザリングのために、一流ホテルのバンケットルームを押さえなくとも、そこに投入する費用の一部をイベントコーディネーターに支払うダケで、シャバ代ロハにて斯くも素晴らしいマセラティファナティックのためダケの”集いの空間”を生み出しています。おそらくはマゼンダ色のライトアップをされた空間がバンケットエリアで、アクアブルーのライトに照らされたところは給仕スペースと工場内見学エリアの通路なのでしょう。オシャレもここに極まっておりますね。コレは、アレですね、そう、究極のガレージライフってヤツの具現化ですよ。ガレージの壁がガラス窓になってて、リビングルームからメシ喰いながら眺められる家があるでしょ。ワタシも住みたいモン、ここに(冬は寒そうだけど:笑)。







そんなクルマ好きならいてもたっても居られないよな天下のマセラティ工場内ですから、「練馬のH」さんもワイン飲んでばっかりぢゃなかった様で(あくまで想像ですヨ:笑←コノ段階では、まだお食事は始まってないのかも?)、アクアブルーゾーンの向こうで白く輝くマセラティグラントゥーリズモの下っパラ(腹)に釘付けの御様子。
本来、このアッセンブリーエリア(若しくはその前後エリア)は、上部のトロリーコンベアで吊られてきたモノコックボディと、前後のブッといトルクチューブでガッチリと結合されたフロント&リアアクスルAssy(ここまでは地上コンベアラインを流れてきている)を上下合体メカとするための「結婚工程」を行うところだと推測いたします。
来場者に工程を理解してもらうために、数工程(若しくは一工程)先に進んだモノをバックさせて頭上へとディスプレイしているものでしょう。
表面に隅々まで溶融亜鉛処理と思しき表面処理を施されたモノコックの下回りは、こうして見ていても頼もしい限りです。
御自慢のケージで”90°ヨコ倒しにした状態”のマセラティグラントゥーリズモを拝めるのは、おそらく全宇宙(笑)でココだけなのではと思われますんで、マセラティファナティックにとりましてのこの画像は本当に貴重なものです。ロッソに塗られたカムカバー、ブレーキキャリパー、サスペンションスプリングと白く輝く軽合金・特殊合金横溢の織り成す下回りのコントラストの妙は、いつまで見ていても飽きるコトはないでしょう。イベント用としては天才的ディスプレイです。





「ちょっと夜風にでもアタってみようかな・・・」っと云った感じで、興奮を鎮める様に屋外に出た御様子が画像の順序から伺われます。
ところが、そこでオモテへと出てみたら、バビ~ンとライトアップされて浮かび上がっているのは、近頃の”マセラティコルサ群”。・・・これぢゃ、ぜ~んぜんまったくコーフンがシズまらないぢゃん(笑)。
あのぅ~現行(に近い)レーシングマセラティって、きっとこういうのなんですよね(笑)。マセラティMC12のGT1仕様とか、ブルーのヤツは限定12台のベルシオネコルセなのかなぁ。
これでは、いよいよクラッといたしますゆえ、さらに暗い屋外へと赴かれた御様子。
真っ暗なんでよく判りかねますが、有名なマセラティ本社事務所棟なんですかね、イル・トリデンテの社章が妖しく輝いております。工場に面する道路には車影も人影もありません。



・・・ここまで、勝手放題にワタシの推測のみで写真キャプションを付けてまいりましたが、思えばこの”マゼンダ空間画像群”からが本当の宴の始まりなのでありましょう。食器に手が付けられていませんモノね。
ともあれ、昨日御紹介した同日の昼間イベントでもカフェでワインを楽しまれていたと仰るHさん、この段階でもアペリティフは飲ってますよね(笑)。
お席の遠くに垣間見える舞台上の様子は、大きなディスプレイモニターで眺めるコトが出来る様です。ここからは実際の参加者ダケの特権です・・・どのようにステキなディナーコースだったのでしょうか。御行儀の確かなHさんは、”たこちゃんズ”夫婦の様にメシ物写真をビシバシ撮ったりはいたしません(笑)。ワタシもこのようなシチュエーションに人生の中で一度は出会いたいモノですが、さすがにもうあと100年は生きられないでしょうから(笑泣)。

それからドレくらいの時間が流れたのでしょう、そろそろマセラティ100周年ディナーの宴も幕引きの時間となった様です。
キレイなコンパニオンのおねーさん方が居並ぶ中で記念品を貰いつつ、”千鳥足”引き摺ってホテルへ帰るコトといたしますか。「嗚呼、満足」・・・あー、なんだかコノ記事を書いているダケで結構”行った気”になりましたよ。ヴァーチャルでもこれだけハラ一杯になるんだから、リアルではどれホドの感激が味わえたコトでありましょう。真面目にやってきてヨカッタと、ともに想うものであります。土曜日の今夜、皆さんもちょっと一杯ヤリつつお楽しみくださいね。
それじゃー、また来週!今週も一週間有難うございましたぁ!!
マセラティでイッてみよう!Part2・Part3を通したすべての過去記事への一気到達用ページ(このページが便利ですので”お気に入り”にブックマークしてください)を新設いたしました。
また、2013年3月4日以前の過去記事のみの閲覧は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。
このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。