たこたこ、九州のド真ん中を横断す(その13:ついに九州ド真ん中を越えて熊本へ)
はい、こんばんは!昨日の台風では通勤に御仕事に様々な支障を来たしたコトと拝察しておりますが、皆さん御苦労様でございました。一夜明けたらまあまあ爽やかさを取り戻した東京練馬ですが、湿気をハラんだのか、終日ちょっとムシムシとしてましたね。
昨日まで夢見心地の”イタリアンなネタ”三連投でお送りしてまいりましたが、毎日ビフテキ(あ、ミラノ風カツレツか?:笑)ではハラも一杯になろうと云うモノ、タマには和風でお茶漬けサラサラとイキましょう。
・・・(前回の続きです)高千穂峡で神々しいまでに爽やかな風景を堪能した”たこちゃんズ”は、そこからほど近い”国見ヶ丘”と云う展望スポットまで上ってまいりました。高千穂周辺で夕方の絶景を楽しもうと云うワケです。
この国見ヶ丘、標高513mと申しますから、結構な高台です。ネラって行って運がよければ眼下に雲海棚引く絶景が拝めるらしい(高千穂町観光協会の公式サイトに拠れば、雲海の見頃は秋の早朝で、快晴無風の冷え込んだ日であるとのコト)のですが、いまだ夏真っ盛りであった当日には、残念ながらそこまで低い雲はありませんでした。
しかしながら、比較的厚い夏の雲が絶妙の位置にあったために、却って見るコトが出来たのが、天然風景の中、遠くで幻想的に浮かび上がる阿蘇涅槃像のお姿。その被写体は相当遠くにあるので、なかなかデジカメのピントは合ってくれませんでした。色々と設定を変えてチャレンジしたところようやくいい感じで撮れた写真は、案内看板とほとんど変わらぬ雰囲気とはなりましたヨ。
ああ、そこに設置してあった案内看板の写真を見ますと、こういった具合に雲海で満たされるのですか、こりゃモノスゴイ風景だわ、確かに。
雲海の見頃は前述の様に秋以降であるとのコトなので、なかなか時期的には難しいと思われますが、いつか機会があれば再訪してみたいと思いました。まさに、神々の住まう町を一望出来るこの素晴らしい展望スポットは、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで”一つ星”を貰っているそうです。
続いては、本日の日没までにはどうしてもオサえておきたかったスポットを目指します。
気持ちは前へ前へとアセっているのですが、峠道で前を走るクルマたちのアベレージスピードは一向にアガりませんのでヤキモキといたしました。そうこうしているウチに”九州のヘソ”と題された時計塔を発見!ついにこのシリーズ記事の表題に相応しく”九州のド真ん中”に到達したらしいです(喜)。
・・・嗚呼、どうにか日没ギリギリに間に合いました。真夏の九州は日が長いとは云ってもサスガに山間部の夜7時ですから、ノーストロボで露出アゲアゲにしても御覧の様な有様です(ちなみにストロボ焚いて撮影したら、却って被写体は真っ暗になっちゃってました)。
ここは、どうしても見ておきたかった”通潤橋(つうじゅんきょう)”と云う橋です。
江戸時代の終り頃に、地元である”矢部”において惣庄屋(そうじょうや)と云う役職を務めた布田保之助さんの像が、自らの指揮で建造された夕暮れの通潤橋を見つめています。
この地域に於ける、この方の御活躍(今のコトバで云うならインフラ整備事業・農地開拓開墾事業)は絶大で、惣庄屋と云う決して高くは無い位の役職にありながらも、度重なる功績により、上役である上位役人からの信頼とバックアップを取り付け予算を獲得しつつ、様々な整備事業に着手成功したとの事です。なにしろ、歴史に名を残す天保の大飢饉に於いても、この地はそれを回避出来たと云うのですから立派なものです。そのような歴史を踏まえて見ますと、日が暮れてライトアップされ始めた通潤橋が一層神々しく見えてまいります。ホントはこの橋を観光目的で訪れる場合には、橋中央部からの”豪快な放水!”(お金を払えば水を出してくれると云ったところが、またシブいサービス:笑)というのが白眉なんでしょうけれど、夕暮れに佇む橋からはなんともロマンティックな雰囲気を味合わせてもらいました。水田に生息するカエルの合唱と、どこからともなく聞こえるヒグラシの声がこのシチュエーションにはピッタリのBGMでありました。
峠の山道ばかりを暗闇の中でしばらくの間走り続けますと、突如として下界に降りたかの様に眩いばかりの近代都市へと到着いたしました。いまや、ゆるキャラ”くまもん”のふるさととして全国的にも大ブレークした熊本県の中心たる熊本市街に着いた様です。
昼間に予約していたホテルは街の中心に位置しておりましたので、とりあえずチェックインしたあとは、とにかく喰いぱぐれないうちにと、先ほどまでの長時間ワインディング連続走行でグデングデンになったカラダを癒す暇も無く、夜の繁華街へと繰り出してイキました。
とにかくも前夜はりゅたろう先生御一家との”肉の宴(笑)”であったので、今夜は地元の魚が食べてみたいなぁ。
ああ、やっぱりちょいと遅めの時間ともなると、地方都市の人通りは一気に少なくなってきております。店が閉まっちゃったらたいへんタイヘン。で、小奇麗だけど大衆的な海鮮居酒屋を見つけたので迷わず入ってみるコトといたしました。サカナもビールもウマかった&安かった!
ホロ酔い気分でホテルに戻ろうと、”オークス通り”と呼ばれる地元でちょっと小洒落たブティックやカフェが集まる小径を歩きますと、なにやら”由来書き”の看板が立っております。この居並ぶクスの木たちは、明治時代に熊本県立第一高等女学校の運動場に植えられたモノがそのまま大きく育ったものなのだそうです。運動場も百年経ったらオシャレスポットに変身していたと云うワケです。「さぁ、今夜はちょっとユックリ寝ないとな。」・・・こうして長い長い旅行二日目、8月11日(月)もようやくフィニッシュとなりました。「あー、一日で九州を横断したわ(笑)」。
それじゃー、また明日。
マセラティでイッてみよう!Part2・Part3を通したすべての過去記事への一気到達用ページ(このページが便利ですので”お気に入り”にブックマークしてください)を新設いたしました。
また、2013年3月4日以前の過去記事のみの閲覧は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。
このブログを読んで、マセラティを初めとするイタリア旧車の世界に足を踏み入れたくなってしまったアナタ(あんまりいない様な気がするケド:笑)は、マイクロ・デポ株式会社の公式ホームページ「マセラティに乗りませんか・・・」の方ものぞいて見てくださいね。さらにディープなネタ、やってます。
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Iです。
今日はまだ火曜日、金曜日まで3日もありますよー。というのも金曜日には楽しい飲み会があるのです。
でも、その後の3連休は、どこにも出掛ける予定は無いんですよねー。
投稿: I | 2014年10月 7日 (火) 21時20分
↑「I」さん、いつも有難うございます。ワタシゃ「マッサン」を毎日録画して夜の晩酌のBGM(環境映像)としております。ブラックニッカクリアがすすんじゃってコマりますが(笑)。タマには三連休、お家でしっとりと過ごすのも良いのではないかしらね(と、なぜかおねえコトバに:笑)。
投稿: たこちゃん | 2014年10月 7日 (火) 21時35分
通潤橋は教科書に出てきましたね。(何時何の教科書か失念)
最近のデジカメは、暗いところの撮影本当にキレイに撮れるようになりましたね。
フイルム時代はASA400のコダカラー、増感現像でせいぜいASA1600。
おまけに今はカメラ自身が手振れ補正しますからねぇ。
投稿: テツヲタ | 2014年10月 7日 (火) 22時10分
おおっと、伊太利亜国編から打って変わって日本の原点・高千穂峡編に戻ったのですね。
ここのところ複数のテーマで同時進行するブログ主たこちゃん、好調の証?
この風景もまた良い・・・休暇をとって訪れてみたいものです。
そして熊本市街の夜もまた良い。地方都市って、もの静かで綺麗でノスタルジックでいて・・・都会の喧騒を離れ、熊本で静かに飲みたいものです。
投稿: Sm | 2014年10月 7日 (火) 22時21分
皆さんお晩です!
いやぁ〜一気にヨーロッパから、日本の九州へ
ほんにワールドワイドなブログですなぁ笑
でっ、この旅行記まだ3回ですよね?
最低でも20回はかかると思われるので
う~ん、ほんとうにXmas迄掛かるかも?笑
投稿: 調布のU | 2014年10月 7日 (火) 22時30分
しかし「夏の思い出」がここまで鮮明に思い出されるのがすごいです。
たこちゃんの、ジョッキ片手にくつろぐ姿がいいですな。
個人的には、熊本の夜の町並み写真がとても旅を感じさせてくれます。
投稿: Wさま | 2014年10月 7日 (火) 22時59分
Iです。
マッサンですね。サントリーでウィスキー造りを始めた方です。当時のスコットランドでスコッチウィスキー造りを学んで帰国し、大阪の摂津酒造でウィスキーを製造する予定でしたが、その計画が頓挫したことで、サントリーの鳥井氏に蒸留技師として招かれます。
で、その後竹鶴氏が自ら、大日本果汁㈱(現ニッカウヰスキー)を興すわけです。ということらしいですよ。
以上、全てウィスキー検定の公式テキストから得た情報です。
投稿: I | 2014年10月 7日 (火) 23時17分
イタリア3連発だと食傷気味になりますね、気になっていた九州旅行の続きと織り交ぜながらだとブログに厚み?がでますネ!!
たこ嫁さんの事前の下調べが凄いので、この(私は知りませんでした)通潤橋へ!真っ暗闇になる前に到着して何よりでした。
国見ヶ丘では拝めなかった雲海は、熊本の和風居酒屋の新鮮な刺身盛り合わせの間に見ることができましたね(笑)。。。。
投稿: 練馬のH | 2014年10月 8日 (水) 08時11分