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2015年4月 2日 (木)

マセラティクアトロポルテ(Ⅳ)のフロントウインドーレギュレータ脱着分解修理ほか、アレやコレやを

 はい、こんばんは!今日はもう、”年間に幾日も無い”絶好の作業日和でした。風も無く穏やかな陽気である上に昨晩は花見まで済んだので、気分もスッキリで”何年に一度も無い(ワタシの場合:泣)”集中力の方も発揮出来そうです。

201504020120150402022015040203201504020420150402052015040206201504020720150402082015040209201504021020150402112015040212 ・・・と云うワケで、朝早く出勤し、早速昨日チットモ捗らなかった作業の続きを開始いたしました。 

 あ、はじめに云っておきますケド、今日はウチの常連さん方にはウケの悪い(泣笑)”本格的な本ネタ”ですからね、今晩は夜桜でも見に行ってくださいな(笑)。 

 昨日も御紹介した、この「八王子のKさん」号は、運転席のパワーウインドーが「勢い良く下げられはするが、上昇方向にはメチャクチャしぶい動きとなる」と云う症状を呈しておりました。 

 昼過ぎからは、昨日雨のために中断していた左右フロントドアのデント作業が予定されておりますので、まずは左右のドアともに内張りトリムをすべてハズしておきます。 

 で、左側のドア内部からウインドーレギュレータを取り出しますと・・・ハッキリと目視出来る”患部(不調の原因)”を見出すコトが出来ました。 

 一組のウインドーレギュレータAssyに付き四個が使われている樹脂製のアウターケーブル留め具。ここには常にものスゴイ負荷が掛かっておりますので、大概四個のうちドレかが折れてしまいます。 

 当然、この特殊な形状の部品だけが供給されるワケはございません(泣)。また、仮に部品が出てきたとしても、一旦インナーワイヤー先端のエンド金具を切断して、アウターケーブルなど含めたすべてを一方向に抜き取っての交換作業となりますが、御覧の様に特殊な六角形断面のエンドでないと、あとでリールの難しい動作の精度に支障を来たす可能性が高くなりますコトから、ココはなんとか触らずに(笑)突破したいと思うモノです。樹脂の留め具には、三段のミゾがありますんで、生きてる二段目ミゾを利用して、動作を再生させる試みです。そういたしますと、アウターケーブルが長くなっちゃったのと同じになりますんで、その分をあらかじめ短くしておく必要があります。インナーワイヤーにキズや折れを付けぬ様に、バネ鋼で出来た強固なアウターケーブルを目見当で慎重に切断し、”ぐるぐるバネ部”を”ニッパー二刀流”にて徐々に拡げ伸ばしながら撤去してまいります。

2015040213_22015040214_22015040215_22015040216_2 「PA66」と成型文字の入ったケースとリールを洗浄した上で高圧エアで吹き、特にリール外周に刻まれた螺旋状のワイヤーガイド溝がツブれていないかをよくチェックいたします。そして新しく良質なグリスを要所に塗布し直します。

 「PA66」とはポリアミド66と云うエンジニアリングプラスチック(エンプラ)でして、通常日本では”66ナイロン”と呼称されるコトの多いものです。機械的物性に優れ、耐溶剤性能も高いところから機械要素としてポピュラーに使われております。ま、しかし、この極めて複雑な構成の一体成型リールを射出成型で作ろうと思えば、金型の費用は相当なモノになろうかと思われますが、画像の様に、よりによってワイヤーのガイド溝を横断するように”パーティングライン”が設けてあります。この金型割りには金型製造原価を著しく安くアゲる(よって、プーリー一個あたりへの金型費用割り掛け金額も安く付くので、結果的に部品単位での一個単価が下がる)効果ダケが期待できます。真円度や、面粗度などは当然のように二の次(泣)となる考え方です。普通、こういった場合には旋盤やマシニングセンタなどによる機械的二次加工でパーティングラインをキレイに落としつつ、真円度・同芯度・面粗度までシッカリ出すのが日本では「アタリマエの物作り(もっとも現在の日本で量産モノなら、金型製造技術と材料技術、射出成型技術の方ダケで”後追い加工レス”での超精度一発抜きが出来ると思いますが)」なんですが、当時の彼の地では当然違います。ですから、経年や使用頻度の高まりによって、また至極当然のようにコワれます。なめらかに摺動するハズのワイヤーに引っ掛かる存在があらかじめ用意してあるんですから、あとは摩擦抵抗や転がり抵抗など物理の法則通りとなります(笑)。

2015040217_2201504021820150402192015040220 ・・・まっ、カタいハナシが続きましたんで、今度は分解しなけりゃ分からない中身のハナシではなく、「まぁ、キレイ!」か「おわ~キタネー!!」かが勝負の分かれ目となる”ビジュアル面”。

 夕方にはドアにうっすらと広範囲にあった凹み歪みがキレイに取り除かれました。

 室内の方はと云えば、経年で擦れていた運転席シートとセンターコンソールパッド(俗称”ヒジ掛けのフタ”)の皮革表面が美しく再生されました。いつものフィニッシャーさんには、昨日&今日と二日間にわたって”二度手間”掛けさせてしまい申し訳なく思っております。もちろん仕上がりの方は内外装ともバッチリです!さっ、日暮れまでにウインドーレギュレータを取り付けて調整しなくては・・・で、とりあえず完了しました。コレでワタシもようやっと帰れます(長い一日ではあった:泣笑)。

 それじゃー、また明日!

 マセラティでイッてみよう!Part2・Part3を通したすべての過去記事への一気到達用ページ(このページが便利ですので”お気に入り”にブックマークしてください)を新設いたしました。

 また、2013年3月4日以前の過去記事のみの閲覧は、「マセラティでイッてみよう!:Part2」で。

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コメント

まあでもあれですよ。タコちゃんさんのウケを狙いたい気持ち(というと語弊がありますな)というか読者諸氏なるべく多数をヨロコバセタイ気持ちはよくわかりますが、こうした仕上がったら隠れっちゃうところのネタも折に触れずずいっとやって頂けると嬉しいですよ。

こんな、なんというかただ単に機能していればよくって、普通につくって普通に組み立てりゃ普通に機能しててくれりゃそれでOKそうなところに、筋金入りの職人の勘やら理論やらが求められているというのは、なかなか世の中では稀な話ですから。

フロントウインドーレギュレーターの脱着分解・構造解析・清掃修理、お疲れ様です。
この一体形成リール他、プラスチック形成品を再生するためにデポで3Dプリンター購入したりして。
クアトロポルテの内装も良いですなあ。

本日、サイコパス部長と熱血課長、新担当君と同席の上、皇帝と小皇帝及び骸骨店長に謁見。
まあ、中華思想の顧客の御機嫌とりは大変ですわ。骸骨店長(←いい人)の気遣いに感謝。

帝国への表敬訪問の後、帝国傘下の変態紳士を訪問。この御方はこの業界には珍しく教養深い知的な好人物(でも変態)。
…3月決算押し売りミッションインポッシブルの顛末はシルバートライデント仮面物語外伝で別途、報告させていただく次第。

ウインドレギュレーターの修理、お見事です。
これで爽やかに窓が上がります。
オーナーにとって、こういう心配りは嬉しい限りと思います。

 パワーウインドウの作動不良は悩みです。重いガラスを何度も動かすとなればそれなりの強度のものを採用してもらいたい感じもしますが、この当時ですからマセラティにそんな余裕もひったくれもなかったから、後世のたこちゃんが苦労するということになる訳で。
 パワーウインドウの作動機構は、今もあまり変化がないのでしょうか?
 うちの足車のプ●×スなんかは至極ふつーなんですが。でもト○タのマ○クIIも10万キロ走ったら、高速の料金所で、お金払って、運転手側の窓が上がらずということがありましたっけ。

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